救命丸の正しい作り方・銀箔編

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救命丸に使っている銀箔・金箔は、よくお酒やお菓 子に使われている食用(?)のもので、純銀・純金 を約0.4ミクロン(1万分の4ミリ)まで薄く延ばしたも のです。 銀箔・金箔の生産は、石川県の金沢市が総生産量 の98%を占めています。 高湿な気候が箔打ち作業に適していることと、金箔 を大量に使う漆器や仏壇の産地である金沢、輪島、 七尾が近くにあったことから、江戸時代以前から金 箔の製造を行っていたそうです。 その製法は、銀塊・金塊をただひたすら叩いて延ば していくのです。箔打ち用の機械は使っていますが、 ほとんど手作業で、長年の熟練と感が必要のよう です。 ある程度の薄さまで延ばすと、和紙、箔、和紙、箔 ・・・ と重ね、またひたすら打ち続けます。すると、 箔は和紙の特性を借りて薄く延びていきます。 この手作業の中から、数ミクロンという薄い銀箔・ 金箔ができあがります。 この和紙には柿の渋が含ませてあるのですが、こ れが皮脂をよく吸収します。 そうです!あの有名な「あぶらとり紙」は、この箔延 ばしに使ったあとの和紙なのです。使い古されてい るほど、高級な「あぶらとり紙」になるそうです。 金箔屋さんのホームページを見ると、金箔と一緒に あぶらとり紙も販売しているのが面白いです。 銀箔・金箔は、1枚1枚この和紙に挟まれたまま納 品されますが、手で摘んだだけで消えてしまうよう な薄い箔を、手作業で剥がしていくのはとても根気 のいる大変な作業です。 もちろん残った和紙は、あぶらとり紙としてみんなで 使っています。 高価な銀箔を使っている理由は、抗菌作用と湿気 防止です。 銀(銀イオン)は、バクテリアなどに対して極めて強 力な殺菌力を示すため、現在では広く抗菌剤として 使用されています。また、銀箔でコーティングする ことによって、湿気も防止されます。 銀・金は強酸などにも反応しないため、服用しても 胃酸などの消化液とは全く反応せず、体内を素通り してそのまま排泄されてしまいます。ですから毒性 はまったくありません。 救命丸の製法は四百年前からほとんど変っていませ んが、先人の知恵としてこのことを承知していたとす ればすごいことですね。 ]]>

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