スキー

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夕方私服に着替え、ちょっぴり早めに会社を出て、東京 駅で友人と弁当を買って新幹線に乗るという毎年のパターン。 長野の友人とは佐久平駅で合流し、彼の車でホテルに 向かいます。 例年行く奥志賀高原は、電車で行くにはとっても不便。 以前は、夜ホテルに着くのはもったいないと、長野の友 人宅に泊まらせてもらい、翌朝ホテルに向かっていまし たが、どうしても貴重な時間が無駄になります。 最近は、年に一回のことだからと、ホテルに2泊するこ とにしました。 今回、車を持っている友人の調子が悪く、私が夜の雪 道をホテルまで運転することになりました。 雪道の運転は久しぶりの上、吹雪いている夜に、高速 道路と山道ではかなり不安でした。 でも、さすがに長野県に住んでいる友人。車はクラウン ながら四駆の上にスタッドレスタイヤ。山道もまったく滑 らずにグングン登り、何の心配もありませんでした。 しかし、山の上は猛吹雪。いくら車の性能がよくても視 界が悪く、道だか雪の壁だか見分けがつかず、運転は 大変でした。 無事にホテルに着くと、外の気温は零下12度。 ちょっと冷やそうとベランダに出しておいたウーロン茶が、 1時間足らずでカチカチに凍ってしまいました。 翌日は薄日の差す曇り。 寒気団の影響か、日中でも零下10度ぐらいはあったで しょう。頂上付近でダイヤモンドダストが見られました。 雪質は最高ながら、とにかく寒い。 11時には体力を消耗し、ロッジで休憩しました。 室内を見渡すと中高年ばかり。オジサンたちは朝が早 いので、疲れてくるのも早いのでしょう。 午後から雪が降ってきて気温も更に下がり、メガネに 付いた雪がすぐに凍り付いてしまいます。 早めにホテルへ帰ろうと帰路につきましたが、風も強ま って吹雪になりました。 いくらスキーウエアの断熱効果がよくなっても、露出し ている顔に当る風の冷たさは耐えがたいものです。 急激に落ちる体力に、吐き気さえ覚えるようになりまし た。 視界の悪い吹雪の中では、錯覚で自分の滑っている 方向はおろか、動いているのか止まっているのかさえ わからなくなってきます。 いつもはまったく気にならない緩斜面も、転ばずに滑 ることさえ一苦労。 いくつかのゲレンデを越え、やっとのことでホテルに着 いたついた時は、安堵と疲労でロッカー室にしばらく 座り込みました。 スキーを置いて部屋に帰り、しばらくしてからメガネを かけていないことに気がつきました。そういえば、ロッカー 室でメガネをはずして・・・ 近眼の私が、メガネを外してもしばらく気づかなかった ほど疲れていたのです。 ]]>