キャラクターのデザインを頼むのは、大変難しいと思います。 いくら高いお金を出して有名デザイナーに頼んでも、満足す るものができるとは限りません。 一番安易な方法は、すでに有名になったキャラクターの版 権を買って使わせてもらうことです。お薬にもいろいろな キャラクターが付いていますが、その人気に浮き沈みがあり、 なかなか長続きするものは少ないようです。 宇津救命丸のパッケージにある二人のこどもの絵は、キャラ クターの元祖といえるかもしれません。明治時代の終わりご ろに描かれたものらしく、私の祖母がモデルだと本人から聞 いたことがあります。 ただよく見ると、髪型が昔過ぎたり、着物を着ていたりで古さ は否めません。そろそろリニューアルの時期かも。 たまに「二人は親子ですか?」と聞かれます 当社のかぜぐすりのパッケージにも、オリジナルのこどもの 顔のキャラクターがついています。誕生してから25年近くに なり、当社のシンボルにもなっています。 「この子は女の子ですか?男の子ですか?」と時々聞かれ ますが、それは秘密。 今回は特別にこのキャラクターの誕生秘話を・・・(たいした 話しではありません) いまから25年以上前、初めてこどものかぜ薬を発売するこ とになりました。当時市場にあったこどものかぜ薬は、味も 悪くパッケージデザインも無味乾燥のものばかり。 そこで、お子様が嫌がらずに飲んでくれるように、美味しい 味とかわいいパッケージにしようと考え、あるデザイナーに かわいらしいこどもの顔のイラストを頼みました。 そのデザイナーは、男の子と女の子の二つの顔をデザイン してきました。その時、漢方と新薬の2種類のかぜ薬の発 売を予定していたもので、漢方は男の子、新薬は女の子の キャラクターを採用することにしました。 当時は「香蘇散坊や」と呼んでいました 二人はしばらく一緒に店頭に並んでいましたが、やはり味 が美味しくて効き目の早い新薬の方が圧倒的に売れ出し、 漢方のかぜ薬は発売中止になりました。その後、新薬系の 薬のシリーズ化に特化したので、自然に女の子の顔がシン ボルマークとなったのです。 「では女の子なんですね?」と聞かれると・・・ じつはこの子は、男の子と女の子の双子だったのです。 以前名前も公募して、「キュウちゃん」、「メイちゃん」という 名前もあります。ただ、どっちが男の子でどっちが女の子か、 どのパッケージがどっちなのかは秘密です。 最近はシャイになって、ちょっとかくれています ]]>