烏山線は、東北線宝積寺駅と烏山駅を結ぶ全長20 キロのローカル単線です。 実家のそばに宝積寺駅があるので、2両連結のディ ーゼルカーが走っているのをよく見かけ、一度乗って みたいと思っていました。しかし、駅には車でしか行 けないのに、駅前に駐車場がなかったのです。 もっとも、烏山に行くなら車で行った方が全然早いの ですが。 昨年、宝積寺駅は田舎の木造駅舎から突然モダン な駅にリニューアルし、駐車場もできました。そこで 烏山線に乗ってみようということになったのです。 せっかくなので、烏山市内の名所旧跡を見て、お昼 を食べようと思い、人に聞いたりネットで調べました。 有名建築家がデザインした宝積寺駅 なぜ駅にこんなにお金をかけたのか・・ ローカル線に乗る機会などないので、みんな珍しい ことばかり。驚いたのは、バスと同じように完全ワン マン化されていたことです。 旧国鉄時代は貨物列車にまで車掌が乗っていたの に、民営化されてずいぶんコスト削減されたのですね。 でも運転士さんは、一人で乗客の乗り降りや運賃の 徴収までするので大変です。 これは列車の前か後ろか? 正解は後ろ。赤いテールランプが点いてます。 めずらしい社内の扇風機。自分でスイッチを入れます ほとんどが無人駅なので、途中で乗り降りする人は、 支払いを車内で行います。 ディゼルカーは、昔のできの悪いバスのようで、ガソ リンの匂いと振動がちょっと気になりました。 これ・・・駅です 列車は、畑の真ん中の単線をのんびりと走っていき、 川と山をいくつか越えました。 途中、鉄道ファンみたいな人が乗り込んできたり、沿 線でカメラをかまえた人がけっこういました。 もしかしたら、烏山線は鉄道マニアの聖地かも。 30分で烏山駅に到着。 昔の宝積寺駅もかなり古い駅でしたが、烏山駅は更 にクラシックな雰囲気でした。 歩いて観光でも、と思っていたのですが、この日は30 度以上の暑さ。とってもそんな気にならず、昼食を食 べようかと思いきや、駅前にそれらしいお店もなく、調 べてきたお店も遠そう・・・列車は1時間に1本しかない ので、次の次の列車は1時間半後。 都会人は待つのが苦手。何しろ5分も待てば電車が 来る生活をしています。結局、駅前のお店で鮎の塩焼 きを買って、乗ってきた列車で帰ることにしました。 途中、上下線のすれ違い駅が一つありましたが、すれ 違った列車はさっきと同じ。ということは、2列車だけで 運行しているということ?さすがローカル線。 駅員さんが持っている輪は? 単線のすれ違い駅でこれをもらわないと発車しては いけないという安全策。今でも使われているとは・・・ 往復1時間半の「なんじゃこりゃー」プチ旅行でした。 ]]>