どういう経緯できたのかわかりませんが、日光の高級 旅館の半額券がダイレクトメールで届きました。ここは バブルのころ一人4~5万はした超高級旅館として有 名で、川島なおみ主演のテレビドラマにも出てきました。 その後経営が変わり、名前も変わりましたが、いまで も通常一人3万円以上はするところです。 景気低迷のおかげで、最近は旅館も宿泊費を割引す るところが増えてますが、その分料理の質を落として いるところも多いと聞きます。まして半額となるとどん な料理を出されるのか不安でしたが、6月いっぱいと いうあと半月もない期限に考える暇もなく、一か八か 3万2千円の伊勢エビ京懐石コースを予約しまた。 もちろん2人で3万2千円 ! 1人1万6千円です。 それでも、何か別の名目で追加料金を取られるので はないかと思っていたら、予約の時に電話で「あのー 追加料金があるのですが・・・」と。やっぱり!と思っ たら、「入湯税がお1人150円かかります」。なーんだ、 そのぐらいは・・・ 予約した後でわかったのですが、HP上や新聞のチラ シにもその旅館の半額に近い格安プランが載ってい て、それも7月いっぱいまで。特別な優待かと思って いたのでちょっとガッカリ。それにあわてることもなか ったかなと。でも、なんでわざわざ半額の優待券など 送ってきたのか?その違いは後でわかりました。 日光は近いので、半休をとって午後から出発。二時 半には現地に着きました。いろは坂頂上の明智平で ロープウェーに乗ることに。ここの展望台は、遠くに 華厳滝が見える穴場です‥と、旅番組で知りました。 その後中禅寺湖を一周する遊覧船にも乗りましたが、 一周に55分もかかり飽きました。 いよいよ旅館に到着。さすが総工費100億円をかけ たとあって外観も中もすばらしい!そういえば、政府 が作ろうとしているマンガの殿堂と同じ額。さぞ立派 な国立マンガ喫茶ができることでしょう。 ながーい畳敷きの廊下 部屋に案内されると、次の間付きの広い部屋。目の 前に中禅寺湖が広がり、眺望はすばらしい。期待し ていなかっただけに驚きました。 窓から見える中禅寺湖と男体山の裾野 大浴場も品のいい作りでしたが、露天風呂は空も景 色も見えずイマイチ。貸切露天風呂は温泉ではなく、 45分4500円とのことでパス。 ここは玄関ではありません。お風呂場の入り口です。 明るくきれいで広い大浴場。 さて問題は食事です。 夕飯は別の階にある料亭でとのこと。普通3万もする と部屋食ですが、半額だから大広間で食べてもしょう がない‥と思っていたら、案内されたのは12畳の広 い個室。 料理は一品づつ持ってきてくれて、全部で12品。こ れも予想は裏切られ、どれも凝った料理でおいしかっ たです。決して1万6千円が安いとはいいませんが、 この施設、この料理で1万6千では安い!大満足。 メインの伊勢えびの刺身。小ぶりなのは気のせい? 料亭の他に食堂があって、半額プランは料亭、格安 プランは食堂で食べるようで、料理も懐石ではない ようです。考えたら、半額と格安ではコンセプトが違 うのだから同じじゃ変ですね。 ただ、安く泊まれたのはいいのですが、いまは何で も(薬も)安くしないと日本経済が回らないというのは 問題です。結局、そのツケは我々のところに回って きますから。 今回のもう一つの目的は、ハイブリットバスに乗って 戦場ヶ原の奥に行くこと。私が子供の頃は、戦場ヶ 原はどこでも自由に歩けたのですが、環境保全の ために遊歩道が作られ、車は低公害バスしか入れ なくなりました。 朝の9時半に行けば楽勝と思いきや、駐車場はいっ ぱい、バスは長蛇の列。しかたなく2キロ離れた駐 車場に停めて、行ける所まで歩くことにしました。 森の中の遊歩道は清流沿いにあり、なかなかの景 観です。 いままで日光には実家が近いこともあって何十回も 来ましたが、我々のドライブのモットー「歩かず、登 らず、長居せず」のため、車を降りて歩いたことなん てほとんどありません。今回、バスに乗れなかった ことで、日光の自然を満喫しました。 ]]>