香港の小児薬事情

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赤ちゃんのかんむしや夜泣きで悩まされているのはアジア 人だけと聞いたことがあります。もちろん、赤ちゃんが泣い たりぐずったりするのは万国共通だと思いますが、アメリカ やヨーロッパは住宅が広いので、特に親が悩まされること はないとのこと。 というわけで、やはり中国ではかんむしや夜泣きの薬が沢 山売られています。特に有名なのは保嬰丹という薬で、こ れは正露丸と同じように一般名称らしく、いろいろな種類の 保嬰丹が売られています。 その中で一番有名な商品はこれ。 一瓶づつ入った箱が6個、立派な化粧箱に入っています。 当然手作業で作っているのでしょうが、これを日本で作った らすごいコストになるでしょう。中国お得意の人海戦術? 200908261529000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E4%BF%9D%E5%AC%B0%E4%B8%B9.jpg しかし、容器は立派なのですが、瓶の中身は粉。これを年 齢によって一回1瓶とか2瓶づつ飲ませるのですからお母 さんも大変。成分も日本で使われているのとちょっと違うよ うで、変わったところではサソリの粉が入っています。 200908261604000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E9%A6%99%E6%B8%AF%E7%B2%89.jpg 別の保嬰丹。立派な缶に入っていて、飲み終わったらいろ いろな使い道がありそうです。中身はやはり瓶入りの粉。 成分も似たり寄ったりで、サソリと琥珀が入っています。 アルミの袋に顔の絵が入っていますが、これは開発者。中 国の薬によく見かけ、信頼の証のようで。 200908271036000%20%20%20%20%20%20%E4%BF%9D%E5%AC%B0%E4%B8%B9%E3%80%80%E3%80%80.jpg これも小児薬ですが、青白い子供がなんとも不気味。裏に はおもいっきり顔が大きく入っています。中の能書に開発 者の経歴のようなものが書いてありますが、大事な成分が 書いてないというおおらかさ。 (表) 200908271032000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E4%B8%8D%E6%B0%97%E5%91%B3%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82.jpg (裏) 200908271358000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E9%A1%94.jpg 疳積散。日本語の癇癪に似ているので何の薬かわかりま す。中身は同じように瓶入りの粉。10個入りですが、1日3 回1瓶づつ飲んで3日分、2瓶づつ飲んだら1日ちょっと。 大きな箱の割には非経済的です。 200908261553001%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E7%99%87%E7%99%AA%E6%95%A3.jpg 女性の顔が入っていて一見化粧品のように見えますが、実 は小児用の咳どめシロップ。この女性はこの商品を開発した 化学師(薬剤師?)で、ドイツ人医学博士の奥さん・・とかなん とか書いてあります。製品名も「マダム・ピールズ」。 シロップなのに計量カップが付いてなく、ティースプーンで飲 ませるそう。 200908261535000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97.jpg 見た目は日本製のシロップ剤に似ていますが、咳どめシロ ップと書いてあるのに、なぜか効能にかぜや鼻炎が入って います。成分的に効きそうなものは入っていないような・・・ 200908261600000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E9%A6%99%E6%B8%AF%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%80%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%82.jpg 西洋的なチュアブルもあります。カラフルなデザインがきれ いですが、日本ではお菓子とまぎらわしいと監督官庁から 怒られそう。名称に「幸福」を使うのはどういう意見なのか? 200908271713000%20%20%20%20%20%20%20jouzai.jpg 最後に、これは小児用の健康食品。この着色剤の色では 不健康になりそうな気がします。 200908261543000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E9%A6%99%E6%B8%AF%E5%BB%BA%E9%A3%9F.jpg まあこんな感じですが、文化が違うというか、薬といえども 大陸的なおおらかさが感じられます。 いろいろな面で近代化されてきている中国ですが、医薬品 に関してはまだまだという感じ。当然、香港では日本製の 医薬品に人気がありますが、自国産業保護のためか、年 々輸入許可が厳しくなってきているようです。 生薬は中国から伝わってきましたが、こうして飲みやすい 丸剤が無いところをみると、小さな丸剤は日本で生まれた 技術と伝統かもしれません(六神丸のような大きな丸剤は 中国にもあります)。 宇津救命丸がいかに飲みやすくできているか、改めて認 識していただけたでしょうか? ]]>

私の中の「3丁目の夕日」 車編