十和田湖でイマイチなお昼を食べたあと、国道を走ると「キリストの墓」と いうとんでもない道案内を発見。変人夫婦の我々は色めき立ちましたが、 往復50キロはきついと断念。でも、おかげで私のご機嫌は治りました。 その後ネットで調べると、キリストは青年期に10年間日本で修行し、超 能力を身につけて33歳で帰国、布教を始めたとか。その後処刑された のですがそれは弟で、日本に逃れて103歳で亡くなったとのこと。 源義経がジンギスカンになった伝説よりもすごい ! その後奥入瀬渓谷を通りましたが、雨が降っているのできょうはスルー。 奥入瀬川沿いにあるホテルに早めに到着しました。お風呂は館内にいく つもありますが、仲居さんの説明では、滝の見えるホテル専用の露天風 呂にマイクロバスで連れてってくれるといいます。混浴では、女性はバス タオル使用OKということで、早速家内と行くことに。 数組の熟年夫婦と一緒に10分ほどバスに乗り、立派な建物の露天風呂 に着きました。女性専用と混浴の露天風呂は中でつながっており、女性 は自由に行き来できるそうです。送迎バスは待っていると言うことで、50 分間はわれわれの貸切。中に入るとそばに滝があり、なかなかの眺め です。そのうち、女性風呂は狭いということで、おばさん連中がタオルを 巻いて乱入してきました。こういう時って、男性の方がドギマギしてしまい ます。最後に家内が入ってきたので驚きました。混浴など絶対に嫌がる のですが、この時はみんなに促され、群集心理だったと言っています。 写真を撮りたかったのですが(もちろん景色のです)、みんな長風呂でな かなかシャッターチャンスがきません。でも、さすがに40分近く入っている とみんなのぼせて上がっていきました。そこで急いでパチッ。すると、まだ 女性が1人残っていてビックリ。あわてて風呂に飛び込みました。 あとで写真を確認すると、液晶部分の色が薄くなっています。携帯の敵 は水。これはやってしまったか?考えれば、何度も風呂場に持ち込んで、 よくいままで無事だったともいえます。 時間になったのでまたバスに乗ってホテルへ。玄関には、次に露天風呂 に行くお客さんが集まっていましたが、こんどは若い女性ばかり。行くの が1時間早すぎたと悔やみました。 携帯は、幸い撮った写真やアドレスは無事でしたが、東京に帰るまでず っと見づらい画面で写真を撮ったりメールを読んだりしていました。 東京に帰って早速DoCoMoに持っていくと、係りの人がボタンを押したら 一瞬で元どうり。横の人に画面を見られない機能だそうで、あわてて風呂 に飛び込んだ時にそのボタンを押してしまったようです。 翌日は今回の旅行のメインイベント、奥入瀬渓谷の散策です。天気も上々。 帰りの飛行機は5時半なので、我々には珍しくゆっくり散策できます。 それでも時間が余るので、十和田湖で遊覧船に乗って、八甲田山に登っ て、立ち寄り湯をして・・・と余裕。ホテルから十和田湖まで10キロあって、 歩くと約5時間かかるそうですが、我々のひ弱な足と根性では論外。途中 の「石ケ戸」に車を置いて歩くことにしました。 携帯の写真ではその素晴らしさは伝わりません ところが、1キロも歩くと早くも挫折。車に戻るには倍の距離を歩かなくて はならないので、いつものように車で名所を巡ることにしました。奥入瀬 川は流れが緩やかになったり急になったり、広くなったり狭なったりとい ろいろな表情を見せるので、沢山の名所があります。秋になるとこの渓 谷沿いの道路は通行止めになるそうで、歩きの苦手な我々は、いま来 て正解でした。 最後の名所、銚子の滝 約10箇所の名所を3時間かけて巡り、やっと十和田湖畔に着きました。 遊覧船の発着場は湖の反対側にあり、ここで思わぬタイムロス。乗船時 間は50分かかりました。真冬に来て乗ったことがありましたが、今回は まったく違う景色がありました。 お昼は、やはり旅番組でチェックしたレストランで食べようと、船着場の案 内所の人に場所を聞くと、そのお店は潰れていました。そういえば、近く にあるお土産屋さんもみんな閉っています。こんな有名な観光地でも不況 の波は押し寄せているのでしょうか。仕方なく、バス発着所の2階の食堂 で食べることに。そこにきのう食べ損なった親子丼を発見。店のお勧めは 虹鱒定食でしたが、私は迷わず親子丼を注文しました。これが予想外に おいしく、こんなところで・・・とは失礼ですが、ちょっとうれしいお昼でした (家内の食べた虹鱒定食は・・・だったそうです)。 食べ終わるともう1時半。八甲田山を登って青森空港に向かうにはけっこ う厳しくなってきました。のんびり立ち寄り湯どころではありません。 距離にすると70キロぐらいなのですが、ここが青森の山岳地帯ということ を忘れていました。前に大型バスや大型トラックなどがいると、極端にス ピードが落ちてしまうのです。3時前にロープウェイ駅に着かなければ、 せっかくここまで来て八甲田山に登れません。久しぶりにラリーカーのよ うな運転で(法定速度と法規は厳守)、ポンコツカーナビの到着予定時間 と競争。なんとかギリギリで駅に到着しました。 しかし、20分に1本のロープーウェイは行ってしまったばかり。発券所の人 に飛行機の時間の話しをすると、次のリフトに乗ってすぐに降りてくれば間 にあうとのこと。そこで、登っていったゴンドラにまた乗って帰って来ました。 往復1800円。頂上滞在時間10分 ! ここはやはり紅葉か真冬に来てみたい 場所です。 青森空港でレンタカーを返し、お土産を買って帰路に着きました。 秋田、青森の人たちは、お年寄りの方言がちょっと難しいですが、みなさん 人のいい素朴な感じを受けました。 青森空港にて 遠方に見える山が八甲田山 ]]>