つばさの折れた鶴

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むかしは国際線といえばJALしかなく、「日本の翼」とまでいわれ ていました。特に私の近い親戚が勤めていたため、誇らしくもあり、 また親しみもありました。 長く海外に滞在していた人は、帰りに空港で鶴のマークを見ると ホッとしたという話をよく聞きました。むかし私も10日間ほど海外 に行ったことがあります。そのとき乗り継いだ他国の航空会社の スチュワーデス(キャビンアテンダント)の愛想が悪いのには驚き ました。渡航経験も少なく、ホームシックにかかっていた私にとっ て、帰りのJAL便のスチュワーデスが笑顔で迎えてくれたことがと てもうれしかったことを覚えています。機内食の和食や日本茶が 出たときは、もう日本に帰ってきたような気がしました。 JALが赤字になった原因の一つに、地方空港を維持するために赤 字路線がいくつもあるとか。47都道府県の小さな日本に、八十数 カ所の空港があるというから驚きです。 以前、格安パックで東北に旅行に行ったことがありました。往復は 飛行機で移動はすべてタクシー、ホテルも一流。それでも破格の 安さだった理由は、空港利用者を増やさないと廃港になるから地 元の企業が赤字覚悟で協力したとのことです。 何しろその空港は電車もバスもなく、タクシーか自家用車でしか行 けないという超不便な空港。これじゃ利用客が少ないのも無理が ありません。静岡や茨城にも空港ができ、利用者が見込めないと 頭を抱えているようですが、なんでそうまでして空港を作るのでしょ うか。 最近は海外に行く機会もなく、もっぱらカードを使ってマイルをため、 旅行に行っています。日本航空が会社更生法を申請したその夜、 買い物の支払いにJALカードを出し、ジョークのつもりで「使えない かも・・・」と言って笑いを取りました。そうしたら、ほんとにエラーに なって使えません。冷静に考えれば、提携カードですから使えなく なることなどないのですが、時が時だけにお店の人も驚いて「まさ か!」。すぐにカード会社に連絡を取ると、私の口座の残高不足が 原因というオチがつきました。 ]]>

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