以前に記したように、工場と実家の庭の管理をお願いしていた人が 辞め、後任ががなかなか見つかりません。ちょうどいま雑草が生え てくる時期なので、このままでは大変なことに。 そこで、我ら夫婦が立ち上がりました。前からやってみたいという気 もあったのですが、なにしろ敷地が広大(約一万坪)。とても全部な どやれるわけもないので、取り敢えずは人目につく所から。 以下はその奮闘記です。 5月1日 まずどこをやるか見回り、うちにどんな機械があるのかを確認。 あったのは手動噴霧器、エンジン付き芝刈り機と草刈り器。植木を 揃えて切る電気バリカン(名称不明)。 5月2日 チェーンソーと落葉を吹き飛ばすブロアーを買いにホームセンターの ジョイフル本田へ。両方とも力のあるエンジン式を選ぶ。 早速帰ってチェーンソーを試す。実は前からやってみたかった。 裏のジャングルのように密集した竹やぶに挑戦。エンジンをスタート すると凄まじい音。古い竹は面白いようにサクサク切れるが、青い竹 は柔軟性があるので、たびたびチェーンソーの歯を噛んでしまって抜 けなくなる。竹は長さが10メートル以上もあるので、倒れたら重く、こ れを切り分けて運ぶのに体力を消耗する。疲れてくる危険なので30 本ほど切ってギブアップ。 便利さと危険が同居するエンジンノコ。 5月3日 きょうは除草剤撒きに挑戦。タンクに液剤を入れて背負うのだが、 18Lということは重さが18キロ!そこで、トランクを引っ張る台車に 載せて引っ張るという、我ながらグットアイデア。工場見学者用の使 い捨てツナギを来て準備万端。映画の「アウトブレイク」のようだとご 満悦。 ところが、もともと背中に担いで使う手動式のため、背負わずに使う のは無理と判明。また、この日は27度という暑さのため、ツナギは暑 くて汗だく。すべてアイデア倒れ。結局担いで散布したが、200坪ほ どで液剤と体力が底をつき終了。夕方からまた竹切りを再開。 5月4日 別の所の孟宗竹を切ることに。太さが20センチもあるので、さすがの チェーンソーでも大変。簡単に竹など一掃できると思っていたが、切っ ても切っても減らない大量の竹にうんざり。とにかく倒すだけ倒し、処 分はあと廻しに。あちこちに竹の子が顔を出していて、いつもなら掘っ て食べるところだが、疲れてそんな気にもなれない。「竹の親憎けりゃ 竹の子も憎し」と、見つけるたびに蹴り倒す(すぐ竹になるので)。 5月5日 今日も竹切りにうんざり。これだけ毎日竹を切っても、まだ全部の5% にも満たない。チェーンソーを使いすぎ、重みで左腕が上がらなくなる。 「13日の金曜日」のジェイソンはスゴイ体力だ。 きのう全部潰したと思った竹の子が,もうニョキニョキ生えている。 なんだかエイリアンの卵を見ているよう。 午後買い物に行く。 5月の風物詩の田植えがあちこちで行われ、いつもは見かけない 若い人が沢山いる。実家の手伝いに帰って来ているのだろうか。 鯉のぼりも雄大 5月6日 東京で仕事が入り、私だけ東京へ日帰りする。久々に宝積寺から電 車に乗るが、ホームに着いた電車の扉が開かない。オタオタしている と、隣りの女性がボタンを押してドアを開ける。寒さ対策で任意のドア しか開かないようになっているらしい。東京に着き山手線に乗ると、 この車両のドアは片側に6枚もあった。この対比がおもしろい。 帰りに家内に宇都宮まで迎えに来てもらい、ジョイフル本田に自動噴 霧器を買いに行く。エンジンとモーター式があったが、結局充電式を 買う。 5月7日 きょうは庭のことは忘れ、ドライブに行く。塩原へ行き、日塩道路を通 って日光へ抜ける。ここは別名もみじラインといい、秋は紅葉がすば らしい。ところどころに桜が咲いていた。 帰りに宇都宮インターのそばの「ロマンチック村」という日帰り温泉施 設に寄る。売店でうちのベビーローションを発見。やっぱりうれしい。 「U字工事」で有名になったレモン牛乳にあやかったレモンソフトクリ ーム。味はふつう。 2時に家に帰り、結局はまた竹と格闘。倒れた竹を片付ける。 5月8日 電動噴霧器で、薬師堂の雑草に除草剤を撒くことにする。一緒に買っ た二輪車に一式を乗せて移動。薬剤を入れて担ぐと、重くて肩に食い 込む。アメリカの海兵隊は、この倍以上の50キロの荷物を担いで歩く そうだからスゴイ。400坪ほどの薬師堂とお墓の周りに散布したが、 さすがに電動式は楽。 5月9日 長い休暇もきょうが最終日。資料館と誠意軒の周りに除草剤を撒く。 落ち葉がすごいので、先日買った新兵器を投入。1台で吸引と吹き 飛ばしができる器械なのだが、吸引力はイマイチでガッカリ。ブロアー は強力でおもしろい様に落ち葉が吹き飛ばされるが、広い範囲に飛 び散り、結局最後はホウキで掃くことに。ついでに伸びてきた植木の 葉をハサミで切るが、だんだん面白くなって切りすぎた。でもスッきり。 これはクセになりそうで、次回は脚立を使って枝を切りたい。 という訳で家内と一緒にがんばりました。ほんとに「働いたー」という 充実感の10日間でした。 ]]>