大谷観音と大谷石採掘場跡

公開日: 

ずいぶんむかしに行った覚えがありますが、あれからだいぶ道路 事情も変わりました。新しい行き方があるだろうとナビまかせで行 くと、どんどん畑の中の道を進んでいきます。いくら近道とはいえ、 こんな道路の選択はいかがなものか・・・。ちょっと不安になったこ ろ、大谷観音の門前に出ました。 201005301226000%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E8%A6%B3%E9%9F%B3%E3%80%80%E5%85%A5%E3%82%8A%E5%8F%A3.jpg 寺の名は大谷寺で、天然の洞窟の中にすっぽりと包まれていま す。810年に弘法大師によって開基され、中には10体の磨崖 仏(自然の崖に彫った仏様)があって国指定の重文特別史跡と なっているそうです。中でも、弘法大師自ら彫ったといわれる高さ 4mの千手観音(大谷観音)は、磨崖仏では日本最古とのこと。 201005301207002%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E8%A6%B3%E9%9F%B3.jpg 敷地の中庭に池があり、島に大きな白い大蛇の像があり、ご利 益があるとみんななでてました。 201005301221000%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%AE%E3%82%93%E5%BA%AD.jpg 次に、近くにある平和観音を見に行きました。太平洋戦争の戦 死者を悼み、昭和23年から6年かけて、大谷石採石場跡の壁 面に手彫りで彫られたそうです。私はてっきりこれが大谷観音 だと思ってました。間違える人は多いでしょうね。ちなみに、さ きほどの大谷寺との関係はないそうです。 201005301228000%20%20%20%20%20%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%AE%E3%82%93.jpg ここから車に乗って、ちょっと離れた大谷資料館へ。ここには大谷 石採掘にまつわる昔の道具や採掘方法などが展示してあり、採 掘場跡に入る入り口にもなっています。 201005301239000%20%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8.jpg 昔の手掘りの道具 201005301243000%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%80%80%E9%81%93%E5%85%B7.jpg 大谷石というのは軽石凝灰岩の一種で、この大谷町付近一帯で 採掘されることから付いた名前です。柔らかく加工がしやすいこと から、古くから外壁や土蔵などの建材として使用され、昔の帝国 ホテルにも使用されていました。実家のお墓の基礎にも使ってい ますが、長く風雨にさらされるともろくなってしまいます。 昔は露天掘りだったそうですが、近代機械化されてからは地下か ら採掘され、その採掘跡の広さは2万平方メートル、深さは30m にもおよぶそうです。20年ほど前、この地方で直径100mの巨 大な地盤沈下がありましたが、無計画に石を掘り過ぎ、実際の空 洞の実態はつかめていないと言っていた事を思い出します。 わかっているだけでこれだけの空洞があるそうです。自分の家の 地下が空洞だと知ったらいい気持ちはしませんね。 201005301244000%20%20%20%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%80%80%E5%9C%B0%E5%9B%B3.jpg 実際に入ってみると、その巨大な空間に圧倒されます。気温は 通年7度で、今ごろだと寒いぐらいです。戦争中は、ここで戦闘 機の組立てもしていたとのことで、現在はコンサートや展覧会な どが行われているそうです。 誰かの展覧会をやってました。 201005301256000%20%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%80%80%E3%80%80%E5%B1%95%E8%A6%A7%E4%BC%9A.jpg 百聞は一見にしかず。実際に見ないと写真ではそのすごさはわ かりません。しかし、呆れるほどよくもこれだけ石を切り出したと 思います。 201005301247001%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%80%80%E6%A7%8B%E5%86%85.jpg 201005301252001%20%20%20%20%20%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E3%80%80%E6%A7%8B%E5%86%85%E3%80%80%E3%80%80%E6%A8%AA.jpg 見学が終わるとちょうどお昼時。近くにおそば屋さんでもないか と係りの人に聞くと、親切にも地図で教えてくれ「ここならイモム シも食べられます。」と言いました。えっ?イモムシ?あまりに サラッと言うので聞き返すこともしませんでしたが、友人も確か にそう聞いたとのこと。ここら辺ではイモムシを食べるんだ・・・ 地方地方でいろんな習慣がありますから。いや、もしかしたゲテ モノを食べさせるそば屋か? でも、ものは試しとそのそば屋に行くことにしました。店構えは 普通のそば屋。中に入っても、そんな変なものを食べさすような 感じはありません。普通にそばを注文して食べていると、他の お客さんが何かを買って帰ります。もしや、これが・・・? お店の人に中身を聞くと「当店名物のイモグシ(イモ串)です」。 な~んだ。ただの聞き違いです。サトイモの味噌田楽で、食べ たら美味しかったので、みんなお土産に買って帰りました。 201005301846000%20%20%20%20%20%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%90%E3%81%97.jpg   ]]>

妹(義理)の受難