毎年恒例でいろんな所に行くのですが、今年は長野の別所温泉に松茸 を食べに行く企画。それでこんなに早い時期にしたのです。 東京・神奈川・福島・北海道の4人と、長野から2人合流して計6人です。 土日のETC割引もあるし車で行くのが経済的ですが、行楽シーズンで渋 滞すると予想し、電車で行くことにしました。 新幹線も最近はネットで割引で買え、駅の券売機で受け取れます。 でも、発券後の変更ができないのが欠点。問題は北海道の友人が定時 に着くかどうか。2年連続飛行機が遅れた前科があるのです。なので、 彼が羽田に到着してから発券することにしました。でも、紙に打ち出さな いとなんか不安。ペーパーレス時代がいいのか悪いのか。 もう一つの、いや、最大の心配は松茸のでき。9月の時点では、今年は 不作どころか凶作といわれてました。別所温泉では国産の松茸しか使 わないそうで、もし不作でも外国製の松茸は出さないとか。なので松茸 が採れないと、北海道の友人はわざわざ飛行機に乗って山菜料理を食 べに行くことになります。 ところが、10月始めになると気候が一変。長野の友人から、史上まれに 見る大豊作との吉報が入りました。そんなにみんな「行い」がよかったか? 当日は晴れ。飛行機も無事到着し、チケットも問題なく発券され、めでた しめでたし。 旅の楽しみは、車内で食べるお弁当。いろいろなお弁当を売っているの で悩みましたが、ちょっと変わってマーボー丼にしました。ところが、御代 を払って受け取ると、なんと冷たい。駅中の中華料理店の店頭で、冷め たお弁当を売るのはいかがなものか・・です。 世にも珍しい「冷やし」マーボー丼。おいしいのに残念。 佐久平に着くと、1人の友人がお出迎え。もう1人は、仕事の都合で旅 館に直行です。車1台に5人はきついので、彼の家に行ってもう1台借り、 2台で長野の善光寺にお参りに行きました。土曜日で善光寺周辺の駐 車場は混むだろうと、長野駅の駐車場に停めてバスで行くことに。 これが以外に時間を喰いました。 善光寺はかなり昔に行ったきり。さすがに沢山の人で驚きました。 本堂は1707年に建立され、国内でも有数の木造建築だそうです。せっ かく遠方から来たのに、時間がないので急いで見学を済ませました。 重要文化財の山門。 六地蔵。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の6つの世界で人を救ってくださ る菩薩様だそうです。 境内を出て、門前のたぶん有名な唐辛子屋さんで急いで「ゆづ七味」を 買いました。ところがせっかく急いだのに、地酒を買いに行った友人2人 がなかなか戻らず、おかげでバスに乗り遅れて大幅な時間ロス。 後で聞くと、勧められて試飲を何杯もしてたとのこと。まったく酒飲みは・・・ 後日談ですが、家に帰って家内に「ゆづ七味」を渡すと、2年前に家内も 行って、同じ物を買ったのがまだ残ってました。夫婦って、思うことが似 てるんでしょうか。しかし、七味は減らない。 長野駅から別所温泉まで意外に遠く、旅館に着くともう6時過ぎでした。 夕飯の時間を遅らせてもらいましたが、フロントマンも仲居さんも嫌な顔 をせず、感じのよい旅館。お風呂もなかなかいいお湯でした。 恒例のお風呂の写真。今回は仲間だけなので安心でした。 入浴後は、いよいよメインイベント。食事の用意された別室に案内され ました。今回は、一泊二食の基本料金に3千円の松茸コースを追加し ています。ところが、お膳の上に並んでいる松茸料理は、お吸い物と 松茸ごはんのお釜だけ。 まさかこれだけ? 松茸料理と言えば焼き松茸をイメージしてました。仲居さんに出ないの かと聞くと、それは別料金とのこと。しかし、それを足しても例年と同じ 予算だったので、迷わず追加をお願いしました。相場は日ごとに変わ るそうですが、板前さんがだいぶサービスしてくれたそうです(仲居談)。 追加料金1人2千円でこんなに! 一人前はこれだけですが・・・ 松茸料理が少ないと思ったのは勘違い。その後次々と松茸料理が運ば れ、もう松茸なんて見たくもない・・・なーんて。食後は毎回お馴染みの 酔っ払い宴会。食後に飲んだ酒は、日本酒五合瓶2本、缶ビール大小 9本、焼酎ワンカップ1本。みんなもう60近いのに(60過ぎもいます)、 ほんとによく飲むものです。 翌朝、旅館の近くにある、真田幸村が入ったといわれる公共浴場の「石 湯」に行きました。特別にコメントはありませんが、普通にいい湯でした。 街を歩くと、あちこちに松茸料理の店があり、気のせいか松茸の香りが 漂っていました。千円の松茸丼という看板を見ましたが、どんなものか 食べてみたかった。 朝食後、旅館から歩いて北向観音にお参りに行きました。ふつう観音様 は南を向いているそうですが、ここの観音さまは善光寺の方を向いてい るため、国内唯一北を向いている観音様だそうです。 崖の上に建てられた薬師堂で「医王尊瑠璃殿」とよばれているとか。 温泉で病気を治すという珍しい温泉薬師信仰だそうです。 別所温泉付近は、信州の鎌倉といわれるぐらいお寺がたくさんあります。 鎌倉時代に建てられた、国宝の八角塔がある安楽寺に行きました。 階段が多いので、杖の貸し出しがあります。 重要文化財の石造り多宝塔がある常楽寺にも行きました。 かやぶき屋根は丁寧に手入れがしてあってきれいでした。 この松もすごい。ついつい植木に目がいってしまいます。 石造で重要文化財のものは、全国に2つだけだそうです。 昼食は、信州といえばソバです。地元に詳しい長野県人がいるので、お 勧めのそば屋さんに行きました。注文したのはざるソバとキノコの天ぷら。 一見松茸に似ていますが、味はふつうのキノコ。最近毒キノコの話題が 多いですが、松茸に似た毒キノコもあるそうです。 帰る途中、日本の中心にあるという生島足島神社に寄って参拝しました。 今回、これだけ沢山参拝すれば、何かご利益はあるでしょう。のんびりし ていたらもうタイムリミット。列車は変更がきかないので、佐久平駅に向 かってフルスピードで帰りました(もちろん制限速度内)。 車を返しに行く時間がなくなり、駅前にある、友人の取引先の卸の駐車 場に車を置かせてもらうことになりました。どこでも小売店は強い。 なので、佐久平駅には余裕で到着し、お土産を買う時間もありました。 私のおみやげは、信州限定のキットカット というわけで、楽しい2日間は終わりました。来年は、福島の友人の地 元に行く予定です。 ]]>