うちでは通称「奥書院」とよんでますが、昔は手前にもう1つ書院があり、
まさしく、奥の書院でした(2010.05.23 歴史探訪 奥書院物語 参照)。
建築されたのは明治24年でありながら、昨年の震災で周辺の工場や家
などかなりの被害があったにもかかわらず、倒壊だけはまぬがれました。
ただ、全体に斜めに傾き、室内の壁が落ちたり、ヒビが入ったりしてしま
いました。
修復前 全体的に右に傾いてます
修復中 東北の復興で足場が高騰したそうです。
書院は、工場見学に来られるお客様を迎える、いわば迎賓館的な役割
をしているので早く修理をしたかったのですが、業者さんが忙しく、昨年
の11月に着工し、やっと先月に完成しました。壁のヒビだけを治すことは
できないので、まるまる壁を塗り直し。おかげで見違えるようにきれいに
なりました。
二階の方が被害が大きかったですが・・・
薄汚れていた壁もきれいになって明るくなりました。
落ちた壁を掃除するのが大変でした(土だからすごく重い)
月見窓にもヒビが入って
壁も塗り替えてきれいになりました。
ついでに、古くなった屋根の吹き替えと、すきま風対策をお願いしました。
いくらサッシにしたとはいえ、建物が古いだけに隙間が多く、冬は冷たい
風が入ってくるのです。今回、隙間を埋めてもらい、畳の下に断熱材を入
れてもらってプチリニューアル。「災い転じて福と成す」です。
二階の屋根だけ材質が悪いのは、明治時代に宮様が泊まるために書院
を急いで建て、二階の屋根まで間に合わなかったとか・・・
傷んで隙間だらけの裏もきれいになりました
完成です。一年間傾いていたので中にいるとそれに慣れ、逆に水平にな
ったのが変な感じです
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