前回、東京(江戸?)で見れたのが173年前の1839年で、次に見れるのが
300年後だそうですから、いくら長命でも一生に一度の体験です。
家内は、ひと月も前に日食用のグラス(500円)を買い、楽しみにしてました。
まあ私の予想では、大騒ぎをしても、結局曇りで見えないのではないかなと。
それに、朝の7時半はちょうど出勤時間。どこか広い場所に行かないと見え
ないだろうし、諦めてました。
当日の朝、ドタバタ騒ぐ家内に起こされました。二階のベランダから、太陽が
見えると叫んでいます。7時前でも、予想外に日は高いのですね。例のグラス
で見ると、少し欠けている様子がわかります。家内は、日食は見たいけど朝
の準備をしなくてはならないし、一階に降りたり二階に上がったり大騒ぎ。
そのうち、日食グラスをどこかに置き忘れ、半狂乱になってました。
出勤する7時半、外に出ると気のせいか、少し暗い感じがします。近所の人
も道に出て太陽を見てますが、ほとんどみんな肉眼。うちは、家内と交代で、
グラス越しに綺麗な金環を見ることができました。いつも役に立たない物を
買ってくる家内ですが、今回はお手柄です。
車で走り出すと、歩道橋の上や、歩道の上で立ち止まり、多くの人が見てい
ます。「見とれて事故が起きるのでは?」と思っていたら、やっぱり何件か事
故が起きたようですね。
金環の状態が見れたのは5分間。ちょうど薄曇りになったので、肉眼でも見
ることができましたが、目を痛めて病院に行った人も多かったようです。やっ
ぱり日食グラスを買わないと。
日食で思い出すのは、小学生時代。日食(もしかしたら部分日食)があるとい
うので、学校から細長いガラス板を渡され、それに墨を塗って校庭で太陽を
見ていたこと。今じゃ考えられないことですが、科学の発達により、いろんな
危険なことがわかってきました。そういえば、原爆が開発されたとき、爆風の
影響を調べるため、兵隊を並べて実験したそうです。知らないって恐ろしい。
翌日は朝から雨。金環日食が見えたのはとってもラッキーでした。
次回の天体ショーは、8月14日の金星食です。早朝だそうですから、また家
内に起こされそう・・・
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