毎年8月9日は、工場の敷地内にある薬師堂で「一万燈」と いう行事を行うので、前日の8日から送り盆の16日まで実 家に長期滞在です。一万燈は江戸時代から続くお祭りで、 むかしは夜店や大道芸が出るほどでしたが、ここ40年ちか くは内々でやっていました。 一昨年、東北大震災の復興祈願を行い、去年は町興しに 一役買おうと祭りを復活させ、地元の方々と一緒に祝って盛 況でした。今後も恒例にしようと思っていたところ、今年は本 業が忙しくなり、また内々で行うことになりました。 といっても、住職に読経をお願いするので、掃除をしなくて はなりません。工場の人達は汗でビショビショになりながら、 薬師堂の掃除をしてくれました。二週間前に周りの芝を刈った のに、この暑さでもう雑草が伸びててショックです。 汗まみれのついでに、午後はみんなで防火用水槽の掃除。露 天なのでノロなどの汚れがひどいです。汚れた水を抜くと、底 には大量の汚泥が。それをみんなで掻きだし、一輪車で何往復 も運びました。 底が全く見えないほどの汚れよう おかげで、泳げるぐらいきれいに。むかしはほんとに泳いだ そうです。 翌日、8時半に住職がみえました。去年の朝は涼しかったの に、今年はすでに30度を超えてます。薬師堂のお経は特に 長いそうで、汗っかきの住職は大変。でもお堂は高床のため、 涼しい風が通るのが救いです。 この経本の厚さを見てください。今年は唱え終えるのに35 分かかりました。 13日は迎え盆。暑くなる前にと7時半にお墓へ。お墓が60 基近くあるので、一つ一つにお水やお線香をあげるのが大変 です。朝といってもすでに暑く、これが昼間だったらあっち からお迎えに来られそう。 14日は実家に住職がみえ、お参りをしていただきました。 今年は檀家の初盆が70件近くあるそうで、高齢化社会を反 映してますね。 祭壇の飾り付けはむかしから変わらず、功績のあった4人の ご先祖さまの掛け軸を掛けるのも恒例です。 お塔婆の後ろでリリが寝るのも恒例です 住職によると、この掛軸は高名な画家が描いたものだとか。 お盆のあいだ、小・中・高と一緒だった友人が遊びに来るこ とに。都内に住んでいる彼は、田舎でペルセウス流星群を見 たいとのことです。彼はキリスト教なので、お盆の風習が珍 しそうでした。 一晩は外でバーベキューをと、家内と食材を買いに行きまし た。私が生のトウモロコシを買おうとすると、家内が面倒だか ら茹でてあるタイ産のにしてくれと言います。「せっかく東京 から友達が来るのに、地元の食材を使おうよ!」と怒ると、 「それ群馬産よ」と言われ、結局タイ産にしました。 やっぱり夏はバーベキュー ほかに地元らしい食事といえば餃子と鮎ぐらいで、「みん みん餃子」とヤナに連れて行きました。 焼きたての鮎が美味しそう 帰り道、唯一観光地っぽい「龍門の滝」へ寄りました。 龍門の名の由来は、むかしから滝壺に魔物が住んでいるとい われ、それを確かめようと近くの住職が21日間一心不乱に 祈り続けたら、巨大な大蛇が飛び出してきて、お寺の屋根に とぐろを巻いたとか。 余計なことしないで、そっとしとけばいいのに… 友人は流星群を見ようと外で夜中までがんばってましたが、 ほとんど曇りであまり見えなかったようです。 ]]>