温泉街の明と暗

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よく旅行に行くと思われるかもしれませんが、前回2泊で 行く予定を2回に分けたのです。それは天気のリスクを避 けるため。私の旅行の楽しみは爽快な山岳ドライブ。だか ら天気は重要なのです。 湯田中温泉は奥志賀にスキーに行くときいつも通るのです が、泊まるのは今回が初めて。関越道から長野道を通って 信州中野インターから行くのが一般的ですが、ずっと高速 を走るので退屈です。ドライブ好きなら、関越道から草津 に出て志賀草津ルートで白根山を経由して行くのがお勧め。 標高2千メートルの絶景高原ドライブが楽しめます。 今回はほぼ快晴に近く絶好のドライブ日和。やっぱりリスク 分散は正解でした。 草津までは緩やかな上り坂で、草津温泉が結構高い標高に あるのがわかります。草津を過ぎると登りも急。標高も どんどん高くなってきて、木がなくなり荒涼とした景色に なってきます。途中に白根山に行くロープウェイがあり、 乗ろうと言ったら家内に拒否られてスルー。 硫黄の煙が吹き出す横を通り、山を登りきって国道の最高 地点を通過、白根山のふもとへ。 煙.JPG すると、白根山は火山活動のため登山禁止とありました。 この日は9月の中旬でしたが、もしかしたら御嶽山の噴火 と関係があったかもしれません。そういえば、新穂高温泉 に行った時も、今年は源泉の温度が高いと言っていたのを 思い出しました。 白根 (1).JPG さっきのロープウェイが諦めきれず、また口論の末せっか く登ってきた山を降りることに。乗り場は白根山が立ち入 り禁止のせいかガラガラ。でも景色は思ったほどよくなく ガッカリです。終点からの景色もイマイチでした。 バス停 (2).JPG 巡回バスがあるとのことでしたが時刻表がなく、何時に来 るのかわからず不親切。うちのお祭りの時さえ時刻表はあっ たのに。 白根 (2).JPG 長居は無用とさっさととんぼ返り。また車で登ってきて志 賀高原を抜け、山を降りて湯田中温泉に到着。温泉街なの になんだか閑散としてます。ナビを頼りに旅館を探すと、 古びた旅館が見えました。まさかあそこでは・・・ そのまさかが目的地でした。ロビーは趣があって立派です。 部屋は古いけどまあまあ。だけど、景色は・・・もっとも、 電話で聞いた時に「うちは景色は悪いです」と言っていた からある意味正直です。まお今回は風呂が目的ですから。 宿泊者は600円で3ヶ所の旅館のお風呂が入れるという 湯めぐり手形を券を買いました。パンフレットに40軒ほ どの旅館・ホテルが載っているので、ご主人にいいお風呂 の3軒を選んでもらいました。その中の一つは先日ご主人 が亡くなったそう。それも風呂場でというから洒落になり ません。 取り敢えず、明るいうちに残りの2つに行くことに。 歩いて5分ぐらいと言われたけど、行けども行けども着き ません。閉まってる店が多く、人通りもまばらです。 温泉街とは思えない通り 通り.JPG 結局20分ほど歩いてやっと目的地へ。そこは老舗のよう な古い旅館で、開店休業のようでしたが、ご主人が快く入 れてくれました。 男性用の露天風呂に案内され、他の客がいないから奥さん も一緒にどうぞと言われました。家内が遠慮すると、しつ こく何度も勧めます。家内が「絶対に嫌です!!」と言った らご主人が引いてました。あんなにかたくなに拒否したら、 どんな関係かと疑われそう。 お風呂は広くてなかなかでした。お風呂はよかったけど、 経営は厳しそう。どこかのホテルグループで助けてあげ て欲しいものです。 ふろ.JPG 二軒目はちょうど反対側のホテル。最上階に露天風呂があ り、心地よい風を受けながらお風呂と景色を堪能しました。 しかし、帰りを考えると憂鬱。遠いし緩やかな登り坂なの です。帰りにフロントに寄り、お礼と旅館の推薦で来たこ とを告げるとると、車で旅館まで送ってくれるとのこと。 大ラッキーでした。 風呂2.JPG きょうの旅館に決めたのは、登録有形文化財のお風呂があ るからです。時間制で、男は夜までお預け。大正時代かな と思っていたら、昭和28年に作られたそうで、われわれ より若くてショックです。 そのお風呂には食事の後と翌朝に入りました。神社仏閣を 思い起こすような脱衣所で浴衣を脱ぎ大浴場へ。木製の建 物に石で出来た大正ロマンを思わせるようなクラシカルな 浴場です。 浴場.JPG 半地下にサウナもあります。 サウナ.JPG 広い庭園露天風呂から建物を見ると、神社のような立派な 造形でした。 建物054.JPG 翌日チェックアウトをし、隣の渋温泉に行ってみることに。 湯田中温泉とは繋がったような立地で、どこからが渋温泉 かよくわかりません。駐車場に車を停め、街を歩くと石畳 の路地に風情があります。お客さんも全然多く、朝の10時 というのに浴衣姿の温泉客がけっこう歩いてました。 旅館 (2).JPG 「千と千尋の神隠し」のモデルに成ったという旅館は、観 光名所のような人だかり。 旅館 (1).JPG 待のあちこちに宿泊者専用のお風呂がありました。 温泉.JPG 湯田中温泉と渋温泉は隣接してるのに、はっきり明暗が別 れた感じです。 帰りは、沼田を通って日光に抜け実家に向かうという、 カーナビが何度も訂正してくるバカみたいなルートを 通って初秋のドライブを楽しみました。 ]]>

初めて見た自動車工場