今年のスキーは、吉と出るか、凶と出るか

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時刻表004.JPG 長野新幹線は3月に金沢まで開通して北陸新幹線になりま すが、もう新型の車両が走ってました。東海道新幹線のよう に鼻が長くなく、上品で和の感じがいいですね。 北陸006.JPG ホテルに着くと気温はいつもより低くなく、星がでてました。 明日の天気が楽しみです。 時間も遅いので、部屋で買ってきた駅弁で夕食。前から目を つけていた牛と豚の競演です。見たら鹿児島のお弁当で、 新幹線で運ぶのでしょうか? 牛豚.JPG 翌日、起きてすぐ外を見ると、ものすごい強風と大雪。奥志 賀に20年近く来ていて最悪の天気です。窓から見えるリフト がいつまでも動かないのでフロントに聞いたら全面運転中止!! バスで下のゲレンデに行くしかありません。しかもそのバス が出るのは1時間後。予定延期は凶も凶の大凶となりました。 H君にはイヤミの言葉をネチネチと。 始発のバス停はすぐ近く。ここが始発で、バスを待っていた ら臨時のバスが来ました。ラッキーと思ったら、発車は定刻 とのこと。なんで?バスに乗って待ってると、どんどん人が 乗ってきます。奥志賀には2つのホテルと、数件のペンション があるのです。乗客の中に、スカートにハーフコートでスキー ストックだけを持った若い女性がいました。不思議。 どこに行って何するのかな? バスはやっと発車しましたが、視界が悪い上にガラスが曇っ て運転が大変そう。それなのに、運転手さんは道の両側に 生えてる樹木の説明を始めました。サービス精神旺盛はいい けれど、どうせ見えないんだから運転に集中して欲しい!! 運転.JPG 途中のバス停に、スキーを持たない外国人の集団がいて、 運転手さんに「モンキーパーク?」と聞いてました。そういえ ば、志賀高原の麓の地獄谷野猿公苑で、雪の中の温泉に入 る猿が外国で人気だとか。運転手さんは流暢な英語で次のバス に乗るように言ってました。路線バスの運転手さんも多才です。 リフトで頂上に行くと、たぶん気温はマイナス12度は超えて たでしょう。登りで体力を消耗した上、顔が痛いほど冷たくて 気分が悪くなって来ました。いや、もしかしたら血圧が上がっ たのか? これはマズイ。 午前11時でこれ。南極探検に来たみたい。 午前中.JPG さらに、ブリザードのような強風が吹き、一面真っ白でホワイト アウト状態。自分が斜面に立っているのかどうかさえわかりま せん。迷子になって記者会見で泣くのはまっぴらです。 早々とギブアップしてレストハウスへ。 温まってやっと生き返り、食事をすると気持ちが悪いのも治り ました。ただの空腹だったのかも。 午後は数本滑ってすぐまた休憩。今日はもう無理なので、帰ろ うということに。もちろん帰りもバスです。20分も前から バス停で並んでいると、どんどん人が来ました。これじゃ乗り 切らないかも。次のバスは1時間後です。寒かったけど早く並 んで正解・・・と思ったら、来たバスはガラガラで全員座れ ました。並ばず最後に乗った人が正解です。 リフトを待つ列ではありません。バスを待っているのです。 列017.JPG バスを待っているとさまざまな除雪車が。カメラを向けると 止まってくれました。さすが観光地。 雪かき車2016.JPG 雪かき車015.JPG 奥志賀に着き、足取り重くホテルへ帰る人たち。 難民.JPG 憔悴しきってり部屋に着き、みんなダウン。でも身体も手足も 冷えきっているので、私だけすぐに風呂場のサウナへ行きま した。これが間違いの元。 サウナの扉の窓から覗くと誰もいない・・・と思って扉を開け たら、毛むくじゃらの大きな外国人が横になって寝てました。 私に気づいて起き上がったので、いまさら出て行くわけにもい きません。英語が苦手な私は彼の右向いに座り「どうか人見知 りの外人でありますように・・」と祈りました。 その願いも虚しく、その人はおもいっきり英語で話しかけてき ました。日本人は外国へ行くと少しでもその国の言葉を話そう と努力しますが、なぜ西洋人は当然のように英語で話しかけて くるのでしょう。仕方ないので必死に聞いて、わかった部分に 答えたものだから、今度は英語のブリザードが襲ってきました。 現場のサウナ ズボン036 (2).JPG 「仕事は何だ?どこから来たのか?何で来たのか?」と英語で 尋問されてるよう。聞いてもいないのに「自分はオーストラリア でエビを売っているが、日本のスーパーではエビはパックに入 ってて面白い」とか、白馬にも行ったが奥志賀の方がいい。特 にこのホテルは最高だ」とたぶん言ってました。あとはよくわ からないので、語尾の下がった部分は全部イエスで通しました。 しばらくして彼は出て行きましたが、いま出て行くと湯船で一 緒になりそう。しばらく中で我慢していると、全身汗びっしょり。 おかげで身体の冷えは解消されました。 夕飯まで時間があるので、一階にあるアウトレットショップに 行くことに。もともとこのホテルは、スポーツウエアーメーカー が運営してたのです。 見てると、スキーウェアーのズボンが格安でありました。現在、 生誕以来最高に太ってて、いまのズボンは7~8年前のもの。 屈むとパチパチ(ホックの外れる音)、ジー・ジー(ジッパーが開 く音)と全開になってしまいます。Lサイズを試着すると、ウエスト にまだまだ余裕が(もちろんエクステンションは最大)。もっと 太っても大丈夫。これは買いです。 ズボン036 (1).JPG 食後にラウンジでコーヒーを飲み、部屋に帰ってしばらくまっ たり。寝る前にもう一度お風呂に行くと、外は今まで見たこと がないほど雪と風が荒れ狂ってました。 明日の天気はどうなることか・・・ 外028.JPG 翌日、雪も止んで薄曇り。こうでなくちゃ!きょう半日でも 天気がよけりゃ・・・と外に出たら風が強くて寒いのなんの。 それでも、フェイスマスクがあるので助かります。落とした 友人を尻目に「♪暖かいんだから・・・」(この話は次回)。 リフトが揺れ、場合によっては運行を中止するとか。それでも、 リミットのお昼まで無理やり滑りました。だって次は1年後。 帰る時間が近づくと、いつものパターン通り風も止んで空が晴 れてきました。 ゲレンデ2.JPG 帰りの下り道、道端に猿の家族がいました。こんなところに食 べ物はあるのでしょうか? さる.JPG さて、本来行くべきだった翌週末、ネットで奥志賀の天気を見 ると、これがまれに見る晴天のよう。クーッ !!   来年こそ晴れてくれー。 ]]>

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