一万燈祭があるのでリニューアルを思いつきましたが、時 間がないので自分でやることにしました。 古い壁布の上にペンキを塗るか、それとも、その上に新し い壁布を張った方がいいのか?知り合いの専門家に聞く と、上から化粧板を張ったらどうかとのアドバイスでした。 ‘ 工場に行く途中、高速出口近くのジョイフルホンダに寄り ました。ここはあらゆる物が取り揃えているので、プロの職 人さんも御用達だそう。ちょうど壁布のような表面のボード を見つけたので、試しに一枚だけ買いました。 でも、買ってから気づいたのですが、車に載せられるか? 大きさは畳1枚分もあるのです。 四苦八苦してなんとか普通乗用車に押し込んでみたけれ ど、スペースがいっぱいで首を曲げないと運転出来ません。 もし事故にあったら首がちょん切れるかも。 史料館に持ち込んであれこれ検討。救命丸の展示ケース の中が雛壇になってるのでボードをその形に合わせて切ら なくてはなりません。考えた末新聞紙で型紙を作ることに。 雛壇に合わせて型を取り板に貼ります。 階段状に切り取ったのがこれ。中はべニアなので大型カッター でOKです。 でもそう簡単にいきません。きっちり計ったつもりなのに隙 間が出来てしまいました。こういうのって悔しい。 そういうときに便利なのが巾木。簡単にいうとぼろ隠しです。 そんなこともあろうかと、あらかじめ東急ハンズで買っとき ました。 わざわざ白く塗られた釘を買ってきたのに、ハンマーで打っ たら頭の色が取れちゃいました。修正ペンで補修です。 なんとか自分で出来ると確信できたので、本格的に改修に 入るため今度は工場のライトバンで資材を買いに行きました。 予定があって2つの展示ケースを1日半で仕上げなければ ならないので大変。エアコンがあっても、狭い展示ケース の中で汗だくです。 ボードを垂直に切ったはずなのに、壁に合わせてみると上 と下で隙間が違います。メジャーで壁の幅を計ってみると、 なんと壁のサイズが狂ってました。ショック!まったく誰 が作ったんだ! 気をとりなおして現物合わせで切りなおし、それでも出来 た隙間には細く切ったボードをはめ込んで悪戦苦闘。 まるでどこかの工房のよう。 雛段に貼られた白い布も汚れていたので張り替えました。 生地を切るのなんて簡単と思ってますが、きれいに切るの が意外に難しい。母屋から家内を呼び(これがまた不器用 で)、手伝ってもらってああでもないこうでもないと。 夜になってなんとか雛壇が完成しこの日は終了。 こんな感じです(黒いモヤモヤはカメラ内の汚れ) 帰ろうと思ったら、残ってた履物がこれ。 家内が私のサンダルを履いて帰ってしまったのです。これ を履いて、庭を通って100mほど離れた母屋に帰るのが 大変でした。 翌日、もう一つの展示ケースに着手。 今度は建物の寸法を信用せず、すべて計ってボードを切 り出しました。雛壇がない分こっちの方が少しましに出 来たようです。 展示物を飾りなおしてようやく完成。 後日、史料館内を案内している工場の人に感想を聞いた ら、改修したのをまったく気づかなかったそうです。 それだけ素晴らしい出来だったのか、それとも地味だった のか・・ まあ、ガラス戸を閉めて1mぐらい離れて見たら、素人の 作とはわからない・・・かな。 ]]>