高速を銭函で降り、一般道で北海道の背びれの部分の海岸 線(通称オロロンライン)をひたすら北上します。海はきのう と同じく波がまったくありませんでした。 銭函から2時間ほどは、走れども走れどもコンビニはおろか 店らしいものが見当たりません。ガソリンスタンドもないの で、あった所で入れとかないと大変です。 ナビが「50キロ先右折です」と、本州ではありえないこと を言うのが面白い。 途中、雄冬岬展望台というのがあり、寄ってみることに。 急な坂を上がって頂上に着くとそこから更に何段もの階段が。 体力のない我々には無理と断念しました。 海岸線にはいくつものトンネルや橋があり、それぞれ赤岩、 黒岩、岩尾、日和と名前が付いてます。でもついに名前が思 いつかなかったのか「無名橋」という名前の橋がありました。 そこまで名前付けにこだわらなくても・・・。 北海道の地名は面白いのが多いですが、鬼鹿という名の付く 所がありました。むかしこわーい顔の鹿がいたのでしょうか。 留萌市に着いて初めてコンビニを発見。ガソリンスタンドも 手前にやっとありましたが、「きょうの分は売り切れました」 と書いてあってビックリ。そんなことってあるんですかね。 ここでお昼を食べようとランチの店を検索すると口コミラン キング1位が駅の立ち食いそば! さすがにそれは・・・ ミシュランのビブグルマン(リーズナブルな名店)に認定され たというお寿司屋さんがあったので、そこでランチの鮨を食 べることに。こんな遠い所まで調べに来るんですね。 もっとも、ミシュランのレストランランキングは、ミシュランと いうタイヤメーカーが遠くまでドライブしてもらおうとして始め たこと。そういう意味では理にかなってます。 お寿司はまあランチなんで・・・ それより近くの席のオバさんグループが、大きな声で卵巣 腫瘍が破裂したとか病気の話をしていて参りました。 留萌にも展望台がありましたが、景観はイマイチ。ネットで 景観ランキングを見たら、なんとさっき断念した雄冬岬の展 望台が第1位でした。登ればよかった。くやし~。 目的地までまだ200キロ。時間をロスしたので、現地到着時 間は4時になりました。急がないと。もし家内が免許証を忘 れずに持って来てたとしても、運転させたら何時に着くか・・・ 道はガラガラでスムーズに走れますが、たまに遅いトラック とかが走っているので追い越しは必須です。 でも、一般道はかなり走ったと思ってもなかなか距離が縮ま りません。 やっと稚内市に近づいたときネットを見ていた家内が「稚内 の岬はノシャップ岬だってよ」と。フ~ン。 えっ?宗谷岬じゃないの? 調べたら宗谷岬は稚内から更に 20キロも先。もう運転はウンザリですが、ここまで来たら 最北端に行かないと。 釧路に行ったときはソーラーパネルだらけだったけど、ここ ら辺はまったくありません。日照時間が短いからかと思った ら積雪の関係らしい。代わりに巨大な風力発電のプロペラの 群れがすごかったです(景観はこっちの方がいいですね)。 更に20分北上して、やっと宗谷岬に着きました。 寒いと思って長袖シャツにジャケットを着てきましたが9月 下旬というのに暑いぐらい。 日本最北端の碑はこんな感じ。じつはこの碑は最北端では ありません。最北端はこの碑の後ろ・・・なんて。 さすがの中国観光客もここら辺にはいないよう。 これだけ遠くまで走って来ても他に見るものがないので、観 光地としてはちょっと寂しい(景観すべてが観光資源ですが)。 そばに日本を測量をして歩いた間宮林蔵の像があり、「日本 中の海岸線を歩いて廻って大変だったろう」なんて話をして ました。でもそれは伊能忠敬の間違い。大笑いです。 間宮林蔵は探検家ですが、奇しくも伊能忠敬の弟子で彼に測 量技術を教わったそう。あながち的外れでもなかったです。 さて、次ぎは夕日がきれいといわれてるノシャップ岬へ。 日の入りにはまだ時間はありますが、たしか東京より早い はず。急いで来た道を引き返しました。 ノシャップ岬の駐車場はすでにほぼ満車。沢山の人がいま した。せっかく来たのでチェックインを伸ばして日の入りを 見ることに。 雲のない赤い空から海に沈む太陽が美しい。 感動的な日の入りでした。 逆光ながらフラッシュたいて撮った会心の作。 水平線に沈みかけたら太陽が小さくなったような。 今晩は朝食付きの旅館。場所柄値段も安いです。 夕飯は近くの居酒屋に行きました。地元相手のお店の方がた ぶん美味しいだろうと。 入るとおやじさん一人でやってる店でちょっと後悔しました が、お通しを食べただけで「ん!お主できる」と期待大。 地魚の刺し身の盛合せ、タコの唐揚げ、ホッケのフライ、天 ぷらの盛合せなど安くてとても美味しかったです。二度と行 けないのが残念。 絶品のタコのから揚げ。 新鮮な地元の刺身の安いこと。 食事は美味しかったけど、またしても隣のおばさんグループ が病気の話をしていて・・・ここら辺の日常会話なんでしょ うか。でも、家内も友達と会うときは病気自慢の話になると 言ってましたが。 ホテルに帰り温泉で旅の疲れを取り、肩こり用のロキソニン テープをペタペタ貼りました。 稚内地方で見かけなかったもの。 歩いてる人、自転車に乗ってる人、外車、交通取締り警察官、 コンビニ(ゼロではないが)。 逆にいっぱいあったのは温泉付きの道の駅でした。 ]]>