コロナワクチン
いま気になる薬の話題は、やはりコロナワクチンでしょう。
イギリスやアメリカではすでに完成し、中国やロシアでも出来
たとか出来ないとか。すでに米英では接種が始まっていますが、
副作用も少し出ているようで心配です。
ドラッグストアで買える一般薬は、通常許可申請に臨床試験は
いりませんが、それでも承認が降りるまでには2年から3年かか
ります。まして未知の新薬の開発となれば、臨床試験も含めて
5年10年はかかるでしょう。
今回のイギリスのワクチンは、オックスフォード大学が開発し、
アメリカのファイザー製薬が製造しています。
同大学では、過去の感性症拡大の苦い経験から、すでにワクチン
のベースは出来ていたそうです。そこにいくつかの幸運が重な
り、早く開発できたのだとか。それにしても、治験を含めて承
認まで10ヵ月というのは異例の早さでしょう。
では、日本ではどうなのか。ワクチンが欧米人に適したからと
いって、日本人にも大丈夫とは限りません。外国で承認が降り
てる医薬品でも、国内で販売しようとすると改めて臨床試験が
必要となり、やはり長い時間がかかります。
日本政府は、2021年6月にワクチンの接種を始めたいといって
いますが、先日やっと承認申請が出されたそうですから、はた
してどうなるやら。また、予防も大事だけど治療薬がないと安
心できません。何といっても治療薬の開発が待たれます。
続く不祥事
10月に、ある医薬品メーカーの商品が回収になりました。
原因は、製造元の工場で原料の受け入れ試験をやっていなかっ
たそう。製造ミスの事例はたまにありますが、これは確信犯
ですね。
その製造ミスというのが、先日の異物混入事故です。
水虫治療の飲み薬に、誤って睡眠導入剤の成分を入れてしまっ
たとのこと。健康被害はもとより、運転中に事故を起こす危険
すらあります。そこは大手のジェネリックメーカーで、沢山の
種類の医薬品を扱っていますから、事故防止の対策はしていた
と思いますが、通常では考えられなミスが重なり、見過ごされ
たのでしょう。
うちも同じ医薬品メーカーとして同じ轍を踏まないように、
「しっかり」やらないと。