今年の始め、学生時代の友人たちと３人で車で北陸に行ってきました。
その頃は東京のコロナ陽性者が百人ぐらいまで激減し、終息間近とい
うムードでした。もちろんワクチンは接種済みだし、車ならリスク回
避にもなります。

 

今回の目的は、小松にある日本自動車博物館の見学と、福井で越前蟹
を食べること。

 

その博物館は昭和の国産車・外車がほとんどそろっていて、以前私が
行ったとき、青春時代に乗ってた車たちを見つけて感動しました。
今回の友人たちは、大学時代の自動車部仲間でみんな車好き。その話
をしたところ、是非行きたいということになりました。もちろん車で。
ほんとは昨年行く予定でしたが、緊急事態宣言が出たため、やむなく
延期になりました。

 

だけど、今度は寒波の襲来という新たな問題が。でも、友人の車は
雪国スエーデンのボルボだし、４駆にスタッドレス装着だから何とか
なるでしょう。取り敢えず、スタッグした時のため、スコップ、携帯
トイレ、水は用意しました。さすが元自動車部。
でも、狭い車内でみんなの前でオシッコはちょっと・・というわけで、
念のため、お父上を介護している友人に紙オムツを持参してもらいま
した。将来のために練習？

 

北陸は連日大雪でしたが、奇跡的に出発数日前から止んだようです。
当日、家族の心配をよそに、合計212歳のじい様たちは８時に出発し
ました。福井までは約550キロ、順調にいっても休憩除いて６時間半
かかり、雪の具合によってはどうなることやら。

 

外車のウインカーは国産車と逆に左についていて、運転を代わると
よく間違ってワイパーを動かしてしまいます。晴れた日など最悪。
なので、友人は予防策としてテプラを貼ってきました。「子供か！」
でも、そんなのじいさまには通用しません。思いっきり何度もワイパー
を動かしてました。

 

友人の奥さんが友達に今回の話をしたところ、「車で行くなんて信じ
られない」と言われたそうで、友人は「我々にとって車は交通手段で
はなく運転が楽しみなんだ！」と憤慨してました。でも、70過ぎの
年寄りが、豪雪の北陸に車で行くというのだから、無謀と言われても
仕方ないかも。

 

北陸に行くには、長野道を通る直江津経由と、名神高速から琵琶湖の
横を通って福井に出るルートがあります。距離と時間はあまり変わり
ませんが、当日北陸道の一部が雪で通行止めとのことで、名神経由で
行くことに。しかし、こっちも北陸道へ分岐する手前の関ケ原から
米原までが雪で通行止め。まあ、着くまでには解除になるでしょう。

 

途中まではいい天気だったのですが・・・

交通情報では相変わらず関ケ原は通行止め。
友人の車載ナビはちょっと古いのでYahooナビを見ていると、名古屋
から迂回できる新名神高速道路というのを発見。約90キロの遠回りで
すが、通行止めはなさそうです。

 

遠回りするかどうか迷っていると、電光掲示板に「詳しい道路情報は
サービスエリアのインフォメーションで」とのこと。なので昼食を兼
ね、名古屋の手前のサービスエリアに入りました。
ところがインフォメーションに行くと、カウンターに「只今外出中」
との札が。お昼食べに行っちゃったの？そんなバカな。
仕方なく、名古屋名物矢場とんの味噌カツを食べながら帰りを待つこ
とに。

 

カウンターを監視してると、係の人が帰ってきたのでダッシュ。
道路状況を聞くと、新名神の上りは通行止めだけど下りはまだ大丈夫
とのこと。急いで出発しないと。

 

急いで食べ、トイレに行って戻ると、友人の一人がいない。見渡すと、
さっきのインフォメーションで道路状況を聞いてました。
さっき私が聞いたってば！ まったく年寄りは・・・

 

新名神に入ると雪がひどくなり、スピードも出せません。
無事に着くのだろうか・・・

 

なんとか北陸道には入れましたが、もう３時過ぎ。宿に着くのは５時
の予定です。
琵琶湖のあたりから天気は回復。福井県に入って高速を降りると、
雪はほとんどありませんでした。不思議・・・

 

三国の宿に着いたのは暗くなる直前。結局全部で９時間かかりました。
一時はどうなることかと思いましたが、無事に着けてよかったです。

 

蟹の季節は、民宿でも高級旅館に近い料金。今夜の宿は、料理重視の
小さな宿です。でも、崖の上に建っていて、部屋から荒れ狂う日本海
がよく見えました。

 

なんか合成写真のよう。

 

さて、温泉に入って、いよいよ蟹、です。

つづく