地元でカヤック体験

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連休の前半に、息子一家と那珂川でカヤック体験をしてきました。
息子一家は昨年一度体験し、その時私が「今度やってみたい」なんて
口走しったのを嫁がしっかり覚えてました。

 

7~8年前に釧路で妻と一緒にカヌーを体験しましたが、その時は
インストラクターと3人で一緒に乗り、ゆるやかな流れでまったり
とした時間を過ごしました。
だけどカヤックは一人乗りで、ところどころに急な流れがあるそう。
まあ、6歳の孫が一人で乗って漕いだというから大丈夫だろう・・
と思っていたら、その時一緒に行った息子の友人は、ひっくり返っ
て川に落ちたと聞いてちょっと不安になりました。

 

なので、インストラクターと一緒に乗れるのならというリクエストで
OKをもらいました。それでもちょっと心配で(歳なんですね)、ギリ
ギリまで悩みましたが、最終的に行くと決断(という程の話ではない)。

 

スタートの場所は烏山市内の河原からで、実家から車で30分です。
ベースに着いてすぐにスタートかと思ったら、それからウエットスーツ
を出してきたり、カヌーを出したりと、わりと時間がゆっくり流れて
ました(嫁からは聞いてましたが)。

 

インストラクター、いや先生(孫がそう呼んでいたので)は60歳で、
ご夫婦でカヤック教室をやられているとのこと。

 

この日の気温は30度近くあり、暑いのでウエットスーツはやめ、ズボン
と靴だけ借りて、上は持参したヤッケにしました。救命胴衣を着け、
みんなヘルメットかぶりましたが、先生に「お父さんは暑いから麦わら
帽でいいですよ。私はチンしないので(チン=沈没の意味?)。」と言わ
れ麦藁帽のままにしました。そしたら先生はおもむろにヘルメットを
かぶって。えー!先生はかぶるの?
まっ、いいか。

 

準備に1時間ぐらいかかってやっと出発、そこから河原まで歩きです。
すると早速試練が。靴底が薄くて、砂利の上を歩くと痛いのなんの。
まるで足ツボマッサージです。しばらく歩きやっと河原に着きました。

 

孫と嫁は一人乗りで、孫娘は父親と、そして私は先生と二人乗り。
カヤックは船体上下が一体の樹脂で、人の座る所だけ空いています。
前の席に座ると第二の試練が。太陽で椅子が熱せられ、熱ーい!
お尻がやけどするくらい熱く、しばらくお尻を浮かせて座ってました。

全員のカヌーが川に出ていよいよスタート。
今日のコースは約17キロで、4時間かけて下ります。
川幅は20mぐらいあってゆっくり流れてるので、そんなに漕がなく
ても大丈夫みたい。「みたい」というのは、一応私もパドルは持って
るのですが、下手に漕いで先生のジャマをしてもと思い、何もしな
いで景色を楽しんでいました。

息子と孫娘
左が嫁で右が孫


そして私と先生。

 

川沿いにはほとんど民家がなく、橋もないので自然を満喫出来ます。
でも、十数キロも橋が1本もなく、交通は不便じゃないのかな。
対岸同士仲が悪いとか?
紀元前の地層が見える切り立った崖もありました。

途中、空中に鳥の死がいのような物が。近づくと岸から岸にテグス
が張ってあり、そこに引っ掛っています。鮎の稚魚を狙う川鵜対策
だとか。

 

場所によっては川底が見えるからそんなに深くないようですが、
以外に水が濁ってます。田植えの時期で水田の土混じりの水が入っ
てくるからで、田植えが終わればまた澄んでくるそう。
産卵のために上がってくる鮎にとっては好都合?

 

穏やかな流れですが、ところどころに流れが早く波立っている所が
あります。孫は「こわい、こわい」と言いながら、難なく乗り切って
いました。たいしたもんだ。
だけど、船首にいる私は波がかかります。孫曰く「前の席は波がかか
るから、先生は後ろに座ってるんじゃないの」って。
もちろん、違います。

行程の三分の二を過ぎたころで、お昼を食べるために上陸。
先生の奥さんが、お弁当とお茶を用意して待っててくれてました。
お腹も空いてたし川面を眺めながらのから揚げ弁当は美味しかった。

 

暑くてみんなバテ気味になってましたがあと1時間のがんばりです。
だけどだんだん流れが遅くなり、向かい風もあってパドルで漕いでも
なかなか進まなくなりました。
孫が近づいて来て「ジージはなんで漕がないの?」って。サボってる
訳じゃないんだけど・・・しょうがないなあ。
先生もお疲れ気味のようなので「私も漕ぎます?」と聞くと「お願
いします」と。じゃーやるか。

 

漕いでみるとそんなに難しくない・・けど、だんだん左に曲がって
行きます。原因を聞くと、座り方と姿勢が悪いと。たしかに背もた
れに寄りかかって右にもたれ掛かったお客さん座り。起き上がって
真ん中に座り漕ぐとまっすぐ進むようになりました。

 

そうこうするうち、終点の茂木に着きました。岸辺に着いてカヤック
を引上げやれやれです。
最後のお楽しみは鮎の塩焼き。この時期なので養殖だそうですが、
この道40年のベテランが焼く鮎は格別だとか。
道に上がった所にお店があり、外のテーブルでかぶりつきました。

ここからは、車に乗って今朝のスタート地点に戻ります。
みんな疲れてウトウトしてると、運転している先生が、棚田百選に
選ばれた国見の棚田があると教えてくれました。
車を停め「降りて見ますか?」と聞かれましたが、グッタリなので
「いや、ここから見えるから大丈夫です」と答えました。でも先生
が「せっかくだから」とドアを開け、降りて見ることになりました

 

景色としては素晴らしいですが、実際は休耕地が増えてるとのこと。
まあ、実際耕すとなると効率悪いし大変でしょう。お金を出して
スポンサーとなり耕してもらう制度もあるらしいです。

 

30分ぐらいでベースに戻り、貴重なカヤック体験は終わりました。

 

父親たちの戦争体験