ライトレール乗車記

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連休の狭間の平日、嫁と孫娘は学校があるので一度東京に帰りまし
たが、もう一人の孫はずっと休みだったので父親と残りました。
といっても、昼間ほぼほぼうちに来てるので、私は会社に行ったり
孫の面倒を見たりで大変。夜も一泊はうちに泊まりましたが、さす
がに3日目になるとママに会いたそうでした。

 

連休後半に嫁と孫娘が来るので、孫とライトレールで宇都宮まで
迎えに行くことにしました。ライトレールは去年の8月に開通し
ましたが、私も孫もまだ一度も乗ったことがないのです。

 

開通した当初は、たしか専用カードだけでスイカが使えないとか、
現金だと乗り方が違うとか、ちょっと面倒くさそうで敬遠してま
した。でも、いまはスイカが使えるようになったみたいです。

 

実家の方までは来ていないので、車で5キロぐらい離れた停留所
まで行き、駐車場に停めて行かなくてはなりません。
時刻表を調べると10分に1本とわりと頻繁に走っているみたい。

 

予定では嫁たちは夕方宇都宮に着くはずだったのに、突然、幼稚
園が早く終わったから2時頃着くとLINEが来ました。
え~! まだ来客中なので、ライトレールで行ったら間に合わない。
停留所まで車で15分、宇都宮まで30分かかるのです。
しかたなく、行きは妻に宝積寺まで送ってもらい、JRで行くこと
にしました。宝積寺から宇都宮までは10分です。

 

宇都宮駅の改札口に行くと、もう、嫁と孫娘は待っていました。
そこから通路を渡ってライトレールの駅がある東口へ。正式には
ライトラインというのですね。ちなみにライトとは、栃木名物の
雷と都をかけて雷都だそうです。

ホームにはもうライト君が停まってて、みんな座れました。
電車は3両編成で、入口は1両に2ヵ所ありますが、両側にドア
があるのは前後の車両の端だけ。あとは交互に片側づつとなって
ます。これは座席を増やすためなのか。

ICカードの人は、どのドアからもカードをタッチして乗り降り出
来ますが、現金の人はどのドアから乗れても、降りる時はバスの
ように転手さんの後ろの料金箱にお金を入れて降ります。
だけど、お金を払わず他のドアから降りちゃう人は?
そこは栃木県人の真面目さを信用しているのでしょうか。

 

停留所を発車すると、急カーブを曲がって大通りに出ました。
ニュースに出ましたが、最初の試運転でいきなり脱線した、いわ
くつきの急カーブです。

 

大通りを走って行きますが、何十年も通っていた道の真ん中を走
ると、景色も変わって見えて新鮮です。

ライトレールを路面電車というジャンルで比較するなら、ずいぶん
昔に都電に乗ったことがあり、モーターの音がうるさく、車体が
左右に揺れてました。それに比べると、音は静かだし揺れはないし、
快適でまったくの別物です。ただ、やたらとブザーがうるさかった。
ちなみに都電は、発車するたびに車掌さんが合図で鐘をチン・チン
と鳴らすので、チンチン電車という愛称が付きました。

 

しばらく走ると大通りから外れ、畑の中を走っていきましたます。
これが普通の路面電車と違うところ。

そして工業団地の中に入り、また路面電車に戻りました。道路の
交差点で90度曲がるので、ここでのすれ違いは絵になります。
工業団地の中は道路と別れて並走する軌道になり、そしてまた通り
と一緒になります。
車との接触事故がときどきあるようですが、とくに右折は慣れな
いと。開通以来、信号がやたらと長くなったのが不満です。

そして、妻が迎えに来ている停留所に着きました。

最終駅は「芳賀・高根沢工業団地」となっていますが、実際は高根沢
町の一歩手前でおしまいです。
以前町長に、ライトレールを高根沢町まで延長できないのかと聞い
たところ、線路を1キロひくのにかなりの高額費用がかかり、町の
予算では無理だとのことでした。もし、宇都宮市と合併してれば・・

 

停留所から近い所への通勤、通学には便利ですが、地元にバスが通
っていないため、停留所から離れている住民は降りてからが大変。
ヨーロッパでは路面電車がそのままバスに変身し、レールの無い道
にも行けるというのを見たことがありますが。
それでも、地元の30年来の悲願がかなってよかったです。

 

というわけで、ライトレールの極小旅行は満足しました。

 

地元でカヤック体験