小さな見学者 (公式ブログにエピソードを加筆)

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地元高根沢町の5つの小学校の4年生が、毎年11月に授業の一環
として宇津薬師堂や史料館の見学に来るのが恒例となっています。
学校の教科書の副読本に、むかしから地元に貢献してきた企業とし
て当社の歴史が載っているのです。

 学校の場所によって生徒数が違い、少ない学校は一学年20名、多い
学校では 130名と大 きく異なります。
少ない人数の時は一人で全部説明出来ますが、大勢になると二人必
要です。見学内容がテストに出る学校もあるようなので、内容が異
ならないように担当を分けました。史料館内の説明は、当社の歴史
に詳しい(ということになっている)私が担当しました。

 

説明するときは20名が限界なので、人数の多い学校はクラスごとに
別け、更に2班に分けて案内しました。先日は、朝の8時半から午前
に4回、午後に2回と、合計6回同じ説明をしてもうクタクタです。

 

生徒さんもいろいろで、3つのタイプに分かれます。最前列で真剣に
聞いて、二枚のレポート用紙に書ききれないほど字を書いている子、
真ん中は聞いてはいるけどあまり字を書いていない子、あとはおしゃ
べりしていてレポート用紙がまっ白な子。

 

4回目の説明ともなるとこちらも疲れてきます。一生懸命説明して
いるのに、大声でふざけている男の子がいました。思わず先生を差し
置いて「君、静かにして!」と言ってしまいました。年をとるとこれ
だから・・・
後日その話を車中で嫁にすると、一緒にいた孫娘が何やらママに言っ
てます。何かと思ったら「ジージのお仕事見てみたい」だそう。

 

たいていは、話をすると子供は「すげー」とか言うのですが、中には
「豊臣秀吉って知ってる?」と聞くと「関白太政大臣ですね」とか、
「その人が海を渡って・・」「朝鮮出兵ですね」と先回りされ、やり
にくかったです。
説明が終わると「ていねいに説明をして頂いて大変よくわかりました」
と、まるで先生のようなことを言う子もいました。

 

史料館のスペースの関係で、薬師堂→誠意軒→史料館と見学する組
と、史料館→誠意軒→薬師堂と見学する組に分けました。
薬師堂では、みんなにお参りをしてもらいます 。

説明が終わると「楽しかった」「もっとここにいたい」という声が聞
こえ、 説明したかいがあったとこっちの疲れも取れます。

 

最後の質問タイムでは、「ここには何本の木がありますか?」と聞く
子もいれば、「将来はどんな会社になりたいですか?」とか、「宇津家
の人は薬を作っていてどんな思いだったのですか?」などと哲学的な
質問をしてくる子もいました。
一番強烈だったのは「宇津救命丸は倒産しないのですか?」という
質問。私が、原料が高騰していると言ったので、心配してくれたよう
です。

 

 すべての学校の見学が終わり、元気な声が響いた5日間でした。

孫の成長2