前回の続きですが、その前に前回書いたキジの話を。
オスのキジ1羽に2羽のメスがいて、一夫多妻かと冗談のつもり
で書きましたが、隣の岩本さんによればホントにキジは一夫多妻
だそうです。しかも、もう1羽の第三婦人がいると聞いてビックリ。
別々に巣があって、オスのキジは子育てしないそうなので、優雅
な生活を送っているようです。
ところでヤゴの話。
先日防火用水の掃除をしていた社員がヤゴを採ってくれて、お孫
さんにと手渡されました。虫は苦手なのに入れ物がないので、その
まま素手でそっと握り、容器を探しに軽トラで家へ(敷地内移動)。
容器を探してる間中、手の中でコチョコョ動いて気持ち悪い。
やっと見つけた空き瓶に入れ、また戻るとその後も続々と採って
くれるので、大きな容器に入れ替えました。
中には大きくて、眼や羽根の形がもうほぼトンボというヤゴも。
見た目が異様で不気味です。
息子の嫁にラインしたら、子供たちに見せたいから持って帰って
欲しいとのこと。もともとそのつもりでしたが。
でも、エサはどうするのか調べたら、肉食なので生きたアカムシ、
イトミミズ?いくら田舎でもそんなのいないでしょう。お腹が空
くと共食いするらしく、それが自然の摂理だとか。
嫁が、東京に昨年買った冷凍のイトミミズがあると。そういえば
去年もヤゴを採り、嫁がイトミミズをあげてました。生きてる
エサしか食べないので、割り箸でつまんでユラユラゆらして。
その熱心さに妻は感心したそうです。
翌々日東京に帰るのでそのままにするしかないですが、共食い始
めたら嫌だなあ。川に逃がしちゃおうかとも思いましたが、もう
嫁に言っちゃったし、社員からはトンボになったら写真を見せて
と言われたし・・
しばらくして容器を覗くと、小さなヤゴが大きなヤゴにへばり
ついてる。ヤバい!見かねて、レフリーのように割り箸でブレイク
させました。ネットでみたら、数匹採ったのにいつの間にか1匹
になっていたなんてこともあるらしいです。
虫が大嫌いな妻は、見えないように容器に袋をかぶせました。
私もそんな壮絶なバトルロワイヤルは見たくない。
取り敢えず、大きなヤゴは半分に切ったペットボトルに移し、登れ
るように割り箸を入れました。
東京に帰る朝、恐る恐る大きなヤゴの容器を覗いたら、一匹が割り
箸に登っていました。これはマズイ。途中で羽化したら溺れてしま
うかも。でも、いまはどうしようもないです。
東京に着き、急いで容器を嫁の所に持って行くと、心配は的中。
孵化したトンボが水面に浮いてました。溺死?可哀想に。
すると嫁が、「足が動いてる!」と。彼女は躊躇なく羽を摘まみ、
取り出すと羽をバタバタとしました。よかった。まるで嫁が、奇
跡を生んだマリア様のようでした。
この大きさは銀ヤンマでしょうか。
他にも大きいヤゴが1匹、小さなヤゴが3匹生き残ってましたが、
バトルロワイヤルが起きたかどうかは不明。
その後孫の友達にも別けてあげ、喜ばれたようです。
そういえば、先日も孫たちが実家に来て、クワガタのオス・メスを
3匹づつ捕まえて帰りました。家の中には虫かごがいっぱい。
田舎のある子供は幸せです。