刀剣への道

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刀マニアになった孫は、更にパワーアップして今でもせっせと刀
を造っています。前よりだいぶ上達し、最近は鍔(つば)や鞘もセット
で製作するようになりました。

ある日、手作りの金槌で妹と交互に刀を叩いてました。刀鍛冶
ごっこだそうです。刀 愛はますます強くなっているみたい。

 

段ボール製の刀に薄いアルミテープを貼ろうとしているのですが、
テープを切ってから貼ろうとするのでテープ同士がくっついて、
丸まったりクシャクシャになったりでうまく貼れません。
そこで、まずテープの端を刀に貼り、それから全体に貼っていき、
最後にテープを切るように指導するとバッチリ。いたく感心して
ました。なんでも経験です。

 

先日は、柄に巻く紐を買いに行きたいというので、100円ショップ
まで付き合い、ちょうどいいのを探して買ってきました。
巻き方はYouTubeで見て覚えたそうで、なかなかの出来です。

でもそのままではズレて緩むので、木工ボンドを水で溶いて塗ら
せました。乾いたら本物同様。ジオラマで砂を固定する方法から
思いつきました。くどいけどなんでも経験です。

先日、家族で江戸村に行って、また刀を買ってきました。
刃が木製で銀色に塗装してあり今度はちょっと本物っぽい。私の
ところに持ってきて、刃文(波紋)を付けて欲しいと言います。

 

刃文とは、刀を造るときに刃に粘土で波の型を付け、焼くと波の
ような模様が付くのです。美術的な見栄えだけかと思ったら、刀
を丈夫にする効果があるようで、まさに経験から来た知恵。

 

木刀にまさか焼入れするわけにいかないので、塗装で表現するこ
とにしました。厚紙を波の形に切り、刀に貼ってマスキングし、
スプレーします。
孫に波形に切らせようとすると、あーでもない、こーでもないと
うるさいので「とにかく言うとおりにやってみなさい!」と一喝。

刀に貼ってスプレーすると見事な出来栄え(自画自賛)。
でも、シルバーにシルバーで塗ったのであまり目立ちません。
そこで一回ブラックをスプレーし、乾いてからその上にシルバー
を吹くといい感じになりました。これには孫も満足げです。
ジージの言うとおりにやれば間違いないのだ。

妻が「ジージがお爺さんでよかったね」と言うと、大きく「ウン!」
と大きく頷いたそうです。ヨシヨシ。

 

江戸村では、当時のコスプレをして写真を撮ったのだそうですが、
殿様、お姫様は9800円と高かったので、侍(5100円)と町娘(4100円)
で妥協したそうです。ジージが一緒なら殿様にしてやったのに。

江戸村といえば、だいぶ前、親戚の栃木の代議士の励ます会に、
江戸村の社長が殿様のカッコで小姓を連れて来て目立ってました。

 

最近は鎧兜の製作にも励んでいますが、やはり鎧兜が好きな同級
生がいて、いつも一緒に図書館へ行って研究しているそうです。
ある日その子がお母さんと遊びに来ました。今日はお呼びがかか
らないだろうからゆっくり出来ると思ったら、「じーじっ!」と
呼びながら走って来ました。これから二人で真田幸村の兜を作る
ので手伝ってほしいと。え~え!。

 

先日、孫と一緒にコメディタッチの侍映画(侍タイムスリッパー)を
観ましたが、孫は真剣に刀と立ち回りを見てました。
その後チャンバラをやらされて大変。子供相手に勝たないように、
負けないように(私のプライド)するので永遠と続くのです。

 

孫が鼻をズルズルしてるので「職人は紙がないときこうするんだ」
と、手鼻のやり方を教えてやりました。するとホントにやって、
勢いが足りずに鼻から鼻水がだら~んと。まさかホントにやるとは・・・
妻に「変なこと教えて!」と怒られました。なんでも経験なのに。

 

私が変なことを教えるので、食事中に妻が「ジージみたいな人に
なっちゃダメよ」と孫に言ったら、真剣な顔して机に乗り出し
オモチャの刀で切りかかって来たそうです。
ヨシヨシ、洗脳されてる。

 

 

 

 

子ども大学やりました