テレビ番組で秩父の特集を見ていたら、リーズナブルな料金
の国民宿舎を紹介してました。国民宿舎もいろいろあります
が、ここは温泉がよさそうで、食事もまあ美味しそう。
歳を取るごとに温泉好きになり、今年もいろんな所に行きま
したが、秩父の温泉には行ったことないので、今年の温泉納
めはここに決定。でも、露天風呂に熊出ないかな。
関越道の花園インターで降り、ひたすら山奥へ向かいます。
ここら辺、絶対熊が出そう。

東京から約2時間で、秩父の両神荘に到着。
建物の外観は小学校の校舎みたいですがまあ中身で勝負です。

旅館を選ぶときは事前にYouTubeでチェックしてます。
ふつうは別館の方がよさそうに思いますが、ここはリニューアル
された本館の部屋の方がきれいそう。
むかしむかし旅館を選ぶときは、情報がまったくなかったの
で、列車の時刻表の付録に載ってる旅館のリストから選んだ
ものです。だからほとんど一か八か。
その後旅行代理店で調べてもらうようになりましたが、代理
店のお勧めもハズレはありました。
そしていまはネットで調べYouTubeで確認できるので便利。
行きたいと思っていた旅館が、YouTubeで見ると期待外れで
止めたこともあります。
我々の部屋は一階でしたが、きれいで十分に広く、窓が大き
くて山々の景色が見えます。


大浴場は別館にあるので少し廊下を歩かなくてはなりません。
温泉のお湯はトロッとして気持ちいいのですが(アルカリ泉質)、
廊下がとっても寒いのがイマイチでした。
熊がいました

夕飯は、自家製味噌のバーニャカウダとすき焼きといういさ
ぎよいメニュー。すき焼きのタレが薄いとYouTubeで言う人
がいたので、瓶に入れて持ってきて正解でした。
あとはビュッフェスタイルで、みそポテト、わらじカツなど
の地元名物が自由にとってこれます。

夜も露天風呂に行きましたが、さすがに凍てつくような寒さ。
でも高台にあって回りは塀で囲まれているので、熊の心配は
ありませんでした。
翌日チェックOUT。
敷地の隣に謎の赤い大きな中華風建物があり、昨日から気に
なっていたので見に行くことに。
お寺のようにも見えますが、近くに行くと巨大でかなり立派
な造り。

こんな像も立ってます。
「ボルタリング」とまったく建物に相応しくない旗が立って
いました。どういうこと?

中に受付があるので聞いてみるとこの建物全部がボルタリング
の施設だとのこと。まさかその為に建てたとも思えません。
あとで調べて見ると、 むかし埼玉県と中国の山西省の友好記
念として18億円かけて建てられ、中国の文化に関する展示を
していたそうです。でも次第に人が来なくなり、たった15年
で閉館になり無駄な公共施設の象徴になったそう。
誰が考えても、こんな山の中に友好施設を作って人が来ない
のは建てる前からわかりそうなものですが。
友人から、秩父に行ったら三峯神社と豚の味噌漬けは外せな
いとLINEが来ました。
宿からそう遠くないので行ってみることに。
ダムの上を渡り、狭い急な山道をクネクネ登って行きます。
こんな山の上によく神社を建てたものです。
開けた頂上につくと、広い駐車場があり、ほぼ満車でビックリ。
後で聞くとここは有名な神社なんですね。
階段と急な坂道を登ると鳥居がありますが、本殿はまだまだ
先のよう。

重い足取りでやっと本殿にたどり着くと、長い参拝者の列が
ありました。本殿は東照宮のような彫り物があり、色彩も似
た感じで艶やか。


帰り道、迷いながら豚の味噌漬けの店に寄り、帰路につきま
した。
豪華な旅ではなかったですが、リーズナブルでコストパフォー
マンスのよい旅でした。

