息子が、爆笑問題のラジオで展覧会をやっていることを聞き、行っ てみたらあまりの混雑に入れず帰ってきたそうです。好評のために 延期され、今日が最終日とのこと。 藤城先生には、30年以上前に宇津救命丸のコマーシャルを作って いただき、「赤ちゃんも夢を見るのかしら」というキャッチとともに評 判になりました。藤城先生の作品を使ったCMは、私の記憶では当 社と銀行協会だけだったと思います。 当時私は宣伝部に所属し、撮影には何度か立ち会いました。私の 三男も、影絵をバックに寝ている姿でCMに登場しました。 このとき興奮して泣き出し、なかなか泣き止まずに大変だったこと を思い出します。家内が救命丸を飲ませ、なんとか落着かせました が、これも立派な「かんむし」治療です。 今回突然のことなので、先生にアポを取っていませんが、もしいらっ しゃれば是非お会いしたいと思いました。 展覧会場のスタジオに着くと、延期されたのが知られてないのか、 見学者はあまりいませんでした。 入り口 中に入ると、一階二階に別れた広いアトリエに、所狭しと作品が展 示されてます。もちろんすべてバックライトで照らされ、作品によっ ては前面に水が張られて反射させたり、両側に鏡を置いて映り込 ませたりと見せ方も工夫され、まさに美しいメルヘンの世界です。 写真撮影OKというから太っ腹。 先生のお気に入りの小人が随所に登場 素晴らしい色彩です 日本の風景もよく描かれてます。細かな細工に感動。 その中に、当社のCMに使われた「花と少女」があり、ちゃんと キャプションも付いてました。 で、うちのCMがこれ もしかしたら先生がいらっしゃるかと探しましたが、お見かけしませ ん。そううまくはいかないようです。御年87歳だそうですから・・・ 作品を見ていると、スタッフの方が近寄ってきました。先生のことを 聞こうと思ったら、先方から「30分後に先生がみえてサイン会をしま すので。」と伝えられました。こんなことって!しかも、先生は最近 ずっと自宅にいらしてて、最終日の今日、久しぶりにいらっしゃると か。超ラッキーです。 会場の最後に、爆笑問題の太田さんの本「幻の鳥」の挿絵のため に、先生が作った影絵の数々が展示されてました。これを86歳で 作られたパワーにオドロキです。 会場を出ると売店があり、「幻の鳥」と当社のCMが出ている本を 購入。そうこうしている間に先生がみえ、サイン会が始まりました。 先生は、87歳とは思えぬバイタリティーで、ずらっと並んだ人の本 に丁寧にサインをされ、1人づつ握手をされてました。 いよいよ我々の番。名刺を出して挨拶をしました。30年ぶりで私を 覚えてるわけも無く、感動の再会とはなりませんでしたが、社名を いうと懐かしそうにされていました。本にサインをしていただき、無 理を言って写真も一緒に撮らせていただきました。 帰ろうとすると、息子がもう1冊の本にもサインしてもらえばよかった と悔やむので、ならばともう一度並び直しました。先生も笑顔で応 じていただき、当社の宝物が一つ増えました。 ]]>