旅番組にも出てくるので、一度乗ってみたいと思ってました。関東周辺では、 山中湖と栃木県の湯西川にあり、都内でもスカイツリーと隅田川を周遊する のがあるそうです。 ネットで調べると、山中湖のは1人2000円で、湯西川が1人3000円。 湯西川は1000円も高いですが、実家からだと高速料金は300円。でも山 中湖へは東京からでも片道3600円かかります。そこで実家に行ってるとき、 湯西川に行ってみようということになりました。その日は意外なことばかり。 以外その1 宇都宮インターから日光道路に入り鬼怒川方面へ。国道に降りて走ってい ると、森の中にいきなりラシュモア山に彫刻された4人の大統領の顔が出現。 好奇心旺盛な我々なので近くまで行ってみると、そこはウエスタン村の敷地 内でした。ゲートが閉まっていて、どうも潰れてしまった様子。江戸村・サル 軍団と並んで有名アトラクションでしたが、潰れていたとは以外です。 以外その2 バスのりばの場所を聞くと、五十里(いかり)ダム沿いに湯西川駅があり、 その近くの「道の駅」だと言います。我々は、ナビを頼りに駅を探して走り ました。しかし、ナビが示す位置に駅はなく、そこにはドライブインのよう なものが… そこが「道の駅」でした。でも湯西川駅はどこ?不思議なこ とに線路さえ見えません。 車を降りて探していると列車の音が。音の方を見ると、なんと道よりずっと 低い位置に鉄橋がありました。ということは… よく探してみると、道の駅 とつながった建物に、小さく「湯西川駅」と看板が。なんと湯西川駅は地下 駅でした。これも以外です。しかも小さくて目立たない。 場所を教えるときは、道の駅が目印と言った方がわかりやすいのに・・・ 以外その3 この「道の駅」はユニークです。ほんとの電車の駅と一体化していて、さら に温泉と宿泊施設もあるのです。水陸両用バスは1時間半ごとなので、発車 時間を調べて行かないと退屈します。この日はたまたますいてましたが、普 段は予約した方がいいようです。以外にもチケットを買うとき、乗船名簿に 名前を書かされました。まさしくこれは船なのです。 水面に降りて走る、イヤ、進むだけかと思ったら、普段入れないダムの見学 付きだそうで、その名も「ダックツアー」。運転士1人に乗務員2人、その 他に2人が別の車で先行し、通行止になってるゲートを開けたりします。 これじゃ3000円でも仕方ない?この連係プレーを見ていると、どうも地域の 振興策の感じです。 以外その4 時間があるので、食堂で早昼のそばを食べました。予想以上に美味しかっ たのが意外。おみやげを見てると、イノシシカレーに熊の大和煮、サンショ ウウオの黒焼きがありました。以外・・・じゃないのかな、ここら辺では。 水陸両用バス。実物を見ると意外に大きいです。4トントラックを改造した もので、「日本初」と書いてありました。 車体後部にあるスクリュー。水に入ると降ろし、左右に動いて舵をとります。 水陸両用自動車は、いまから70年前の第二次大戦で、アメリカとドイツがすで に実用化しています。特にアメリカ製のはトラック並みに大きく、愛称は奇し くも「ダック」。上陸作戦時に兵士や物資を運んでいました。さすが、自動車 大国アメリカです。 以前作ったダックのプラモデル 以外その5 窓にガラスがないから、走りだすと風がすごい。この日は晴れて暑かったか らよかったけど、寒い日や雨の日はキビシイですね(雨の日でも運行してい るとのこと)。バスは五十里ダム湖沿いに走り出しました。なぜ五十里という かというと、東京から50里(200キロ)離れてるからだそうです。意外な ネーミングでしたが、もっと以外だったのは、いろいろウンチクを聞いた 五十里ダムが、われわれの目的地でなかったこと。 バスは突然右折してトンネルに。目的地は、まったく別の川治ダムでした。 ダムの上に着いて降車。エレベーターで下に降りていきます。着いたところ のトンネルは、ダム本体の中だそうで、よく映画で工作員が爆弾を仕掛ける 場所ですね。 しばらく歩くと外に出ましたが、そこはダムの壁面の中間にある通路 (通称キャットウォーク)でした。高さはビルの15階以上。通路の底はアミ なので、空中にいるようで目が眩みます。真ん中まで歩き、貴重な体験がで きました。 上から見たところ。二番目の通路を歩きました。 以外その6 バスに戻ると、いよいよ目的の水上走行です。ゲートを通り、湖につながる 道を降りていきます。今年は水が少ないので、水位は10メーターほど低い そう。バスは水面前で一旦停止し、勢いをつけて水の中に。水しぶきが上が り最大の見せ場です。あとはのんびり遊覧航行。ただ、こう言っちゃなんで すが、一旦水に入ったらただの船。SL列車に乗りたくて、乗ってしまった らただの列車みたいなものです。 外から見たほうがカッコイイ(ポスターの写真より) 以外その7 湖を半周して、バスはまた上陸。お姉さんの軽妙な話が退屈させません。 1時間半もかからず、バスはもとの場所に戻りました。 帰る前に、二階の温泉に入ってみたくなりました。ロケーションがいいから、 きっと景色が素晴らしいはず。500円づつ払って入りましたが、風呂場の ガラスは下半分がクモリガラス。なんで?景色が見えません。露天風呂もあ るのですが、塀が高く警戒厳重で、見えるのは空ばかり。以外でした。 以外その8 帰り道で、意外な食堂を見つけました。ハイセイコーの出身は湯西川? よっぽどのファンか、そうとう儲けさせてもらったのか・・・ 意外なことの連続でしたが、楽しいプチ旅行でした。 ]]>