もうお花見しました

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ここに来ると思い出すのは、昨年亡くなった友人のこと。 学生時代彼を含めた3人でここに来ました。節約のために 車の中で泊まることにし、山岳部だった彼はテントを持参 して駐車場のそばの林の中に野営しました。 夜の10時ごろ、われわれの隣に車が停まり、若い二人の女 性がこちらに来ました。「コップを貸してもらえませんか」。 えっ!コップ? 確かに目の前に水飲み場がありますが、 コップなんて必要?もしかしたら、これはナンパ・・・ コップは持ってないけど何か気の利いたことを言わないと・・ そのとき、暗い林の中から大柄な彼がのっそりと登場。 二人の女性はビックリし、「あっ、いいです。」と言って 車に乗り去っていきました。 彼が悪い訳ではないけど、その後盛り上がらなかったこと。 45年前の青春の思い出です。 現実に戻ります。 2月の中旬前でしたが、もう河津桜が咲いているとの情報が。 予想外のラッキーですが、多分相当混んでいるでしょう。 旅館の人に聞くと、近くの加茂川の土手にも河津と同じよ うな桜並木があるとか。またまたラッキーな情報です。 途中に菜の花畑もありました。 道の駅の駐車場に停めるそうですが、すでに満車。隣に便 乗した民間の駐車場がありましたが、高いと思って先の臨 時駐車場に。でも結局料金は一緒でした(最近は良心的?)。 早速土手に出ると、川の両側にきれいな桜並木が。 と、そこに人力車が停まってました。料金を見るとそれほ ど高くない。話を聞くと、対岸を含めて桜並木の端から端 まで行くとのことです(1キロぐらい?)。足が退化した我々 にピッタリ。で、人力車初体験です。 乗ってみると、車高が高いので桜の花も近くに見えます。 肥満2人を乗せてお兄さんの足も軽やか・・でも重そう。 お兄さんは俳優にしてもいいぐらいのハンサムで、家内の 頬もさくら色? 気のせいでした。 走りながらいろいろ話をしてくれました。 ここの桜(河津桜とは意地でも言わない)は例年より1ヶ月 近くも早く咲き、観光協会も慌てたそうです。いつもは 軽井沢で営業しているそうですが、急遽出陣となったそう。 加茂川というのは昔の呼び名で、いまは青野川というそう です。江戸時代前、南伊豆は公家や朝廷、武将の流刑の地 で、京を偲んで一条・二条とか下賀茂という地名を付けた そう。なぜか加茂・賀茂は当て字ですけど・・・ お兄さんは頑張ってましたが、中盤から説明する声も息が 上がり気味。「ぜーんぜん平気です」と言ってましたが。 むかし、実家の方でも移動に人力車を使ったそうですが、 デコボコの田舎道だし、多分車重も重かったろうし、そう とう重労働だったでしょう。 ときどき停まってお兄さんが写真を撮ってくれましたが、 そのたびに歩いている観光客は止まってくれる。 日本人って親切でいいですね。            ]]>

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