トラムウエイとは簡単にいうと路面電車のことですが、正式には
LRT(ライトレール路線)というらしいです。
おらが町と言っても隣の芳賀町なのですが、工業団地に宇都宮か
らLRTが2023 年に開通します。何でも、路面電車が存在しない
都市に開通するのは75年ぶりとか。
以前からある工業団地は従業員数約1万2千人規模ですが、20年以
上前、ちょっと離れた所にホンダの技術研究所が出来、周りの関
連会社を含めると約2万2千人の従業員を抱えるホンダ村が出来ま
した。
余談ですが、そこにテストコースが出来、新車の走行テストなど
を行っていました。周りにセンサーを設置し、産業スパイ対策を
していましたが、そこに何も知らない山菜取りの老人が引っ掛か
り、何度も大騒ぎになったとか。
公共交通機関の無い所ですから、通勤はほとんど車。数万台の車
が通うわけなので朝夕の渋滞がハンパない。
実家から宇都宮まで通常だと車で25分ぐらいですが、ラッシュに
巻き込まれると1時間半ぐらいかかったことも。
叔父の葬儀の打合せに、葬儀屋さんが大幅に遅刻したなんてこと
もありました。
ホンダ側は通勤路を決め、守らない社員を厳罰にしてるそうです。
ずいぶん前のことですが、決められた通勤路から逸脱した人がうち
の桜の木に激突し、「会社にだけは言わないで」と懇願されたこと
がありました。
その他にも時差通勤を実施したり、行政が鬼怒川に橋をかけ、新た
な道路を作って多少は渋滞も改善されましたが、解消にまでは至って
いません。
宇都宮市では30年前からLRTの計画を始めたようで、噂は聞いて
ましたが、ほんとに実現するのか半信半疑。あちこちに看板が立
ってて地元の悲願でした。しかし、数年前から少しづつ工事が始
まり、いよいよ現実味がましてきました。
数年前に4号線バイパスの横で土木工事が始まり、工場か団地で
もできるのかと思ったらLRTの車庫でした。道路(線路)工事がまだ
まだなのに、その中には車両がもう入っています。開通する前に
サビつかないのかなあ。イモムシみたいでかわいいです。
問題は、工業団地の通勤には使えても、地元の人にはあまりメリット
がないとか。停留所で降りても、その先のアクセスがありません。
もし朝夕しか利用客がないと、運営が大変そう。ヨーロッパにある
LRTは軌道上をタイヤで走り、道路に出るとバスになるというスグレ
モノでしたが。
道路との並走部分が完成。
工業団地内の駅
ホンダの施設はちょこっと高根沢町にはみ出していて、そこが終点。
残念ながら高根沢町民にもメリットはないようです。