薬師堂は、江戸時代に村の人々の健康を祈
願して建てられ、この行事は当時から代々受
け継がれてきました。
境内や通りに沢山の灯りをともしたことから、
いつしか「一万燈」と呼ばれています。
お祭りといっても、いまは菩提寺の住職が来
てお経をあげるだけですが、昔は村のお祭りと
して、夜店が並び、沢山の人でにぎわいました。
私が小さいころは、テレビもなく娯楽のない時
代ですから、境内に一座をよんで芝居を演じた
り、映画を上映したり、当時まだめずらしかった
花火大会なども催しました。
9日にお堂の中で住職がお経をあげるのです
が、以前は古い建物のうえに電気が来ていな
かったものですから、真夏の暑いさなか、住職
も参列者も汗を流して大変でした。
その上お経がとても長く(約50分)、参列者は
正座ですから、まるで苦行のようす。
住職のお話しでは、薬師堂(薬師寺)のお経は
特別に長く、若い頃に初めてお経を唱えた時は
読むのがとっても大変だったそうです。
最近は、暑くなる前の朝から始めるようになり、
コードを伸ばして扇風機も置くようになりました。
また、腰の下に敷いて足がしびれない新兵器
も導入したので、少しは楽になりました。
そんなことで「一万灯」無事に終わり、いよいよ
来週からお盆(旧盆)です。
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