迷犬物語(1)

公開日: 

一匹目はほとんど記憶にありませんが、二匹目は私が 中学生のころにきたスピッツで、モンという名前のオス でした。 本来スピッツは真っ白なのですが、当時は小型犬でも 外で飼うのがあたりまえの上、母があまり洗ってあげな かったので、いつもねずみ色に汚れていました。 犬は、家族の中で誰が一番偉いかを理解し、弱い者を 下にするといいます。モンは身体は小さいのに気が強く、 私を家来にしようとしていたのか、よく喧嘩をしました。 特技は、まるで猫のようにスズメやねずみを捕ること。 ねずみが出るとモンを天井にあげ、よく捕まえさせてま した。 時々庭から脱走しては近所の子供らを追い回し、家族 総出で捜索に行って、母にホウキで叩かれていました。 近所に生まれた子犬がモンにそっくりで、脱走した時に できたのではという噂が流れ、母が謝りに行きました。 数々の伝説を残したモンは、町内きってのワルでした。 3匹目は、私が結婚してしばらく田舎に住むことになっ た時に買ったシェルティーです。サミーという名の元気 な雄犬で、家内と二人きりの生活を癒してくれました。 1年ほどして東京に戻ってからは、モンと一緒に庭でよ く遊んでいました。 モンの気性は相変わらず荒く、生まれた長男を裸で日 光浴させていたら、何を思ったかお尻に噛みつき、母 にボコボコにされたこともありました。       ありし日のサミーと薄汚れたモン %EF%BC%B3%EF%BC%95%EF%BC%93%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%83%A2%E3%83%B3.jpg ある時、元気に庭を走り廻っていたサミーが急に見かけ なくなったので、外に出てみると庭のはずれに倒れてい ました。身体はまだ暖かかったのですが、すでに死んで いました。死因はフィラリア。 その日の朝、近所の獣医さんからもらったフィラリアの 予防薬を飲ませたのですが、フィラリアの検査をしなか ったため、すでに体内にいた大量のフィラリアが薬で苦 しみ暴れたためでした。 3年という短い生涯と、誰にも見取られないかわいそう な最後に、みんな大きなショックを受けました。 サミーがいなくなってからは、さすがのモンも心なしか 寂しげで、その数年後に死にました。 動物は人間に比べて寿命が短いので、最後はいつも つらいものです。もう犬は飼わないと思い、それから15 年近く犬のいない生活が続きました。 しかし、その後、家中を混乱に陥れた極悪の4匹目を 飼うことになったのです。     つづく (P R) 愛犬家のみなさまへ 当社の通販ショップ「銀の粒」で、炭でできたかわいい ワンちゃんの置物の販売を始めました。 ポリジレン素材に、トルマリン入りの液状備長炭を二重 にコーティングしたもので、炭やトルマリンの相乗効果で、 かわいいワンちゃんがよごれたお部屋の空気をクリーン にしてくれます。 ワンちゃんだけで60種類以上。あなたの愛犬もいるので は・・・そのほか、ネコ・ウサギ・鳥など種類も豊富です。   ★ビーズの首輪つき★ 特別価格・送料無料 銀の粒 [お友達 炭の華」 http://www.netyokocho.jp/gin/all/2/?mode=1&sort=1&cut=1 ]]>

2度目の手術