8月9日は、栃木の実家にある薬師堂のお祭りでした。 昔、お祭りの時に沢山の灯りをともしたことから、通称「一万 燈」と呼んでいます。いつ頃から始まった行事かはわかりま せんが、百年以上続いているのは確かなようです。 今はお寺の住職がみえてお経を唱えるだけですが、特別に 長いお経(計ったら40分!)を、真夏の冷房のないお堂の中 で正座をしながら聞いているので、これは一種の苦行です。 薬師堂の天井に書かれた薬草の絵 お祭りの日、門の両側には対の提灯が飾られます 一万燈の終わった翌日、なんとなく胃が重くて身体がだるい 感じでしたが、夕方から熱が出ました。 前の夜、真夏と思えないぐらい寒かったので、てっきり夏風 邪を引いたと思っていましたが、翌日の早朝にお腹をこわし てしまいました。 それでもトイレに行ったのは1度きりだったので、これも夏風 邪のせいだろうと普通に食事をし、冷たいものも飲んでいま した。 念のために薬局へ行って正○丸を買ってのみましたが、そ の夜から激しい下痢に見舞われ、何度もトイレに行くように なりました。 二日続けて下痢が続いたため町の病院に行くと、ウイルス 性大腸炎だとのこと。栄養剤を点滴し、抗生物質などの薬 をもらいました。 さすがの名家庭薬正○丸も、ウイルス性の下痢には効か なかったようです。 しかし、正○丸の一番小さいのが薬局で千円(たぶん定価)。 方や病院では保険が利くので、医師の診断を受け、点滴と 3種類の薬をもらって千五百円。家庭薬メーカーとしては考 えさせられます。 完全に下痢が止まるまで、まる一週間かかりました。 現在、体重は6キロ減。このまま維持できれば理想的な ダイエットですが、一週間もすれば〔形状記憶合金〕のよう にまた元の体型に戻ることでしょう。 そんなわけで、迎え盆はふらつく身体でお墓に行きました が、さすがに六十数基のお墓にお線香をあげる元気がなく、 宇津家代々のお墓にだけお参りしました。 六十数基あるお墓と別に建立した宇津家代々の墓 14日は、例年お寺から住職がみえてお経を唱えていただき ます。 宇津家には、代々お盆にご先祖をお迎えする準備があり、 功績のあった4人の先祖の掛軸をかけるしきたりになってい ます。みなそれぞれ薬を作っており、後ろに刀が置いてある のが興味深いところです。 4代 重上 6代 重之 8代 重周 9代 重業 それぞれが何を成されたかは、また別の機会に。 お盆の時期には、あちこちの町で花火大会があり、夜にな ると遠くの方から音が聞こえてきます。 体調がよかった夜、かなり大きな音がするので、見に行こう ということになりました。 どこでやっているのかはわかりませんが、車でちょっと走れ ば回りが畑なので見渡せます。すると、遠くの方に花火が 見えました。 その方向に走って行ったのですが、まるで蜃気楼を追って いるようになかなか近づきません。15分ほど走ってやっと花 火が大きく見えるようになり、停まっている車も増えてきたの で、ここら辺がベストポジションと車を停めました。 しかし、それから待てど暮らせど花火が上がらず、周りの車 も帰りだしました。家内がお風呂に入っていて30分ほど出 遅れたせいか、もう終わってしまったようです。 残念と思いながらもあきらめて帰ったのですが、家のそばに 来たころ、また花火の音が鳴り出しました。さっきは休憩だ ったのです。でも、もう戻る気力もなく、家に入りました。 「骨折り損のくたびれもうけ」とはこのことです。 ]]>