製造者のモラル

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食品偽装問題が沈静化してきたと思ったら、今度 は汚染米事件。中国の毒入りギョーザ事件を忘れ かけたころ、今度は汚染ミルク事件。 事件が発覚するたびに、その悪質さがエスカレート しているように思います。 口に入れば健康被害が出る可能性があることを承 知で、農薬に汚染されている米を食品業者に売る。 いままでの、日付を偽装したり産地を偽った事件が かすんでしまうほどのモラルのなさです。 中国の酪農家にいたっては、メラミン(一部報道で はメラニンと誤報)がどんな物質かも知らず、検査 をパスさせたいがために入れたというのだから、た だ驚くばかりです。 いくら会社の経営が厳しかったからといって、一時 しのぎに無謀なことをして、多くの健康被害が出た らどうするつもりだったのでしょう。 このせつな的な事件は、数年前に起きた建築偽装 事件を思い出させます。チェック機能が甘いために 被害を拡大したことも何か似ています。 前にも書きましたが、たまにしか飲まない薬はとて も厳しく検査しているのに、なんで毎日口にする食 品のチェックは甘く、あんなにモラルのない人まで 出るのでしょう?(大多数の食品メーカーは厳しい 検査をしているとおもいますが) 特に中国の事件は、5人も赤ちゃんが亡くなり、健 康被害は5万人にもなるとか。泣き叫ぶ赤ちゃんの 映像が出るたびに胸が痛みます。 実は、弊社でも救命丸を固めるのにお米を使って います。ただし、このようなことが起きないように、 工場の隣の畑で作ったお米を使っています。 さすがに生薬を自社で栽培する訳にはいきません が、なるべく自然のままということで、生の生薬を 購入し、粉末は自社で行っています。 赤ちゃんの飲む薬を作るからには、このぐらい細心 の注意が必要だと思います。 このような事件を対岸の火事とせず、よりいっそう 厳しい管理を行わなくてはならないと思いました。 ]]>

栃木の車窓から