平成9年に松本から飛騨地方に抜ける安房(あぼう) トンネルが開通し、奥飛騨温泉郷が脚光を浴びてき ました。 このトンネルができる以前から、うちは毎年奥飛騨 温泉郷にある新穂高温泉に行っていました。 険しい山のふもとにある温泉は、イオウ臭いほんと に温泉らしい温泉です。 イオウの匂いの露天風呂 ホテルからの絶景 ホテルのそばにある新穂高のロープウェイは、日本 初の二階建てで、その高低差も日本一だそうです。 写真を撮りそこなってパンフレットより 今回時間があったので、久しぶりに上高地に行くこ とにしました。 上高地はかなり前からマイカー禁止で、[沢渡]に車 を置いてバスかタクシーで行くしかありません。 バスが往復1800円、タクシーが往復8000円の定 額。今回は4人だったので、1人2000円のタクシー で行くことにしました。 親切な運転手さんで、いろいろと説明をしてくれ、途 中で停めて写真を撮ってくれたりしました。 上高地へ続くトンネルは、東京電力の水力発電の水 源を確保する工事のために掘られ、それがなければ 観光地にならなかったということも初めて知りました。 現在は、土日の観光バスも乗り入れ禁止だそうで、 週末の方がかえって空いているとのことでした。 私が大学生のころはまだ車で行けたのですが、トン ネル内は交互の一方通行。急勾配な上に舗装がガ タガタで、途中で止まると、坂道発進が恐怖だった のを覚えています。その後自然破壊が叫ばれ、マイ カーでの通行が規制されてきました。 現在は上下二本の新しいトンネルができましたが、 その傾斜角度はトンネル内では日本一だとか。 トンネルを抜けるとそこは大正池・・・のはずが、池が ない! 昔のイメージでは、丸い池の中に古木が立っていた のですが、いまや池ではなく川のようです。 国立公園内は人工的な工事ができないそうで、長 い年月と最近の豪雨で、かなり地形が変わってきた そうです。 大正 川? 上高地から奥飛騨へ行く途中に乗鞍高原がありま す。紅葉の季節は最高の景色ですが、2003年より ここもマイカーの乗り入れが禁止となり、バスでしか 行けなくなってしまいました。 以前は車で通り抜けられたのですが、バスだとまた 駐車場まで戻ってこなくてはならず、観光客も激減し たとか。 スイスのどこかの町は、電気自動車以外乗り入れ禁 止だそうで、これからは日本も、観光を犠牲にしても 自然を守らなくてはならないでしょう。 ]]>