誠意軒のリホーム

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誠意軒という名前で、幕末まで宇津家の当主が※斎 戒沐浴して宇津の秘薬救命丸を調合していました。 その処方は代々長男だけに伝えられ、この誠意軒に も当主だけが入ることを許されていました。 誠意をもって薬を作るから誠意軒と名付けたのでしょ うが、その信条は今も工場で守られています。 ※斎戒沐浴  飲食や行動を慎み、身体を洗って心身のけがれを  取ること。 建築様式は、同じ敷地内にある薬師堂と同じ高床式 で、東西5.5メートル、南北3.6メートルの飾棟付重 層寄棟造り(何がなんだか・・)で、一見お堂のように 見えますが、中は床の間付の6畳の茶室風。 周りをコの字型に縁側が囲み、南側に大きな窓、東 西に扉があって、障子を開けると庭が一望できます。 屋根は長い年月の間に苔が生え、なかなかいい感 じになっていました。 3年前にあまりにも周りの木々がうっそうとしてきた もので、かなりの木を切ったところ日当たりがよくなり すぎて、屋根の苔が全部消えてしまいました。 代わりにサビが目だつようになってみすぼらしくなり、 その上、以前倒れた木が直撃した屋根が垂れ下が り、このままでは崩壊しそうになっていました。           リホーム前の西側からの全景 DSCF0343%E3%80%80%E3%80%80%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E6%97%A7%E3%80%80%E6%A8%AA.jpg            同 南側からの全景 DSCF0348%E3%80%80%E3%80%80%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E6%97%A7%E3%80%80%E5%8D%97.jpg            崩壊寸前だった屋根 DSCF0347%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E6%97%A7%E3%80%80%E5%B1%8B%E6%A0%B9.jpg         部屋の中からのながめはバツグン 200812301053000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E5%86%85%E9%83%A8%E3%81%8B%E3%82%89%E6%9D%B1%20%20%20%E6%8E%A1%E7%94%A8.jpg 誠意軒には、水道も電気も来ていない為に使い道 が無く、しばらくほったらかしにしていましたが、何 といっても貴重な建物。今回、意を決して屋根の修 理を中心にリフォームをすることにしました。 内部は隙間から入り込んだ虫の死骸や土ぼこりで 汚れていましたが、壁などは以外にきれい。 そこで外装は専門業者にお願いし、内部は我々夫 婦で掃除をしようということになりました。          リフォーム完了後の外観 DSCF0392%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E6%96%B0%E3%80%80%E6%A8%AA.jpg           「誠意軒」の看板は昔のまま DSCF0396%E3%80%80%E3%80%80%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E6%96%B0%E3%80%80%E7%9C%8B%E6%9D%BF.jpg まずは障子の張替え。 大小10枚の障子を外して水に浸けて剥がし、障子 紙を貼りました。最近はのりを使わず、アイロンが けで貼れるので便利です。 素人ながらまずまずの出来栄えとなりました。         洗い終えた障子の桟 200812281110000%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E9%9A%9C%E5%AD%90%E8%B2%BC%E3%82%8A.jpg           その出来栄えは・・・ 200812301246000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E9%9A%9C%E5%AD%90%E3%80%80%E5%86%85%E9%83%A8.jpg              東から 200812301055000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97.jpg              西から 200812301242000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E8%A5%BF.jpg 今回一番汚れていたのは出窓。土ぼこりがひどか ったので、バケツの水をぶちまけてデッキブラシで ゴシゴシ洗っちゃいました。 洗っていて、この出窓だけ木の材質が違うことに 気づきました。どうもこの出窓はあとで作ったらし いのです。江戸時代にガラス窓があるわけないし。 で、よく見ると、シャッターのように降りてくる雨戸 を発見! 残念ながら溝が曲がって降りませんでした。             南側の出窓 200812301247000%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E5%87%BA%E7%AA%93%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%E6%8E%A1%E7%94%A8.jpg 壁は以外に真っ白でしたが、さすがに畳は汚れて いて、いくら拭いてもダメでした。 しばらく様子を見て、汚れに強い合成畳に変えよう かなと思っています。 200812301052000%E3%80%80%E3%80%80%E3%80%80%20%E8%AA%A0%E6%84%8F%E8%BB%92%E3%80%80%E3%80%80%E5%86%85%E9%83%A8.jpg 自分で掃除したので愛着がわきました。 暖かくなったら、お客さんのもてなしに使いましょう。 ]]>

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