いままで旅行といえば、必ず飛行機+レンタカーにしてま したが、今回は旅番組を見習って電車とバスで旅するこ とにしました。しかし、これはすぐに後悔することに・・・ とりあえず、高速バスで金沢の兼六園に行くことにしまし た。 雪の極寒の金沢を想像し、耐寒装備バッチリで来た のに、気温13度で天気は雨。テンション下がります。 兼六園はバス停からかなり遠く、「有名な観光地ならもっ と近くにバス停作れ!」と思いつつ、早くもレンタカーにし なかったことを後悔しました。 最初は隣接する21世紀美術館へ行きました。ここは何度 もテレビで紹介されてたので、是非行ってみたかった所で すが、前衛芸術ばかりでわれわれ凡人には・・・ 兼六園は梅が咲いていてきれいでした。冬の名物の雪吊 りも、雪の少ない昨今では観光の為にしているようなもの だとか。 雪つり 隣の金沢城跡は、さすが加賀百万石だけあって敷地も広 く、石垣も立派で威風堂々としてました。ただ、再建された 建物が綺麗すぎ、ちょっと人工的な感じ。やはり歴史の重 さだけは再現できないようです。 荷物を持って傘をさし、三ヶ所巡ったので疲れ果てました。 金沢城の正門 雨の日の写メはこれが限界 お昼は旅番組定番の近江市場で。これも番組で見た食堂 に行き、北陸でしか食べられない「のどぐろ」の塩焼きや、 ホタルイカの唐揚げ、寒ぶりの刺身などを食べました。 市場で新鮮そうな魚のお土産を探していると、生きた大き な毛ガニが2杯で3000円!安すぎて心配。もしやロシア の密輸品?でも、ロシア製って書いてないし、わからん。 結局、のどぐろ、甘エビと一緒に買って自宅に送りました。 お土産 カニの茹で代と送料がけっこうかかりました 金沢駅から電車に乗ると、早起きしたのと今朝の全力疾走、 さらに歩き疲れて猛烈な眠気。この時ばかりは電車で来て よかったと思いました。 旅館は東尋坊の近くで、最寄り駅は北陸本線芦原(あわら) 温泉駅。ここからはバスかタクシーしかありません。今回は 主旨にしたがってバスで行くことに。 切符を買いに券売所へ行くと、係の人にどうせならと周遊 券を勧められ、何ヵ所か回る予定だったので迷わず買いま した。ところが、バス停の時刻表を見てビックリ。なんと、 あの有名な東尋坊へ行くバスは、1時間に1本しかないの です。こんな不便な路線で周遊券??? バス停の時刻表 直線で行けば20分の所を、バスは東尋坊を経由し、半島 を一周して50分かかって到着。あー車で来ればよかった。 旅館に着いて見ると、テレビで見たより小さいような・・・ ふと看板をよく見ると民宿と書いてあります。あれ?旅館 じゃないんだ・・・ま、かにを食べに来たのだから。 部屋にはトイレも冷蔵庫もありません。部屋の広さと眺め はまあまあ。お風呂は温泉で、こっちは十分な広さでした。 問題はかに。テレビで見たようなかにが出るのかどうか・・ 結果はご覧のとおり。あと3年は食べなくてもいいというぐ らい、一人三杯以上の越前ガニが出ました。 ちなみに、越前ガニはズワイガニの一種で、福井県で採 れるのが越前ガニ、石川県だと松葉ガニというそうで、色 の違うプラスチックのタグで識別します。 ゆでガニ 全部食べるのに40分かかりました カニの刺身 少し残してしゃぶしゃぶに 焼きガ二 食べるペースが落ちてきました そのほか、刺身の盛り合わせ、なべなどが付いていました。 民宿とはいえ、それなりの値段はしましたが、これだけの かにが食べれれば納得です。 翌日、見るところは水族館と東尋坊ぐらいしかないのです が、宿の人に水族館のことを訪ねると「子供は喜ぶけどね え・・」という返事。足を伸ばして永平寺まで行くことも考え ましたが、なにしろ1時間に1本のバスでは時間がタイト。 また乗り遅れる心配をするのも嫌なので、あきらめて水族 館に行くことにしました。レンタカーでくればよかった! 旅館でバスを待っていると、宿のおじいさんが車で送って くれるといいます。早く着いても開いていないのではと思 いましたが、折角のご好意なのでお言葉に甘えることに。 おじいさんについて行くと、もみじマークの軽トラック・・・ まあ、高速走るわけではないし。 天気は晴れ。、荒々しい日本海の景色がよく見えました。 おじいさんの超スロー運転のおかげで、心配するほど早 くは着きませんでした。水族館の建物を見ると、やはり来 なかった方がよかったか? 越前水族館 中に入ると、見た目よりは広く、イルカやペンギンのショー もやるそうです。展示してある魚は普通でしたが、以外に 面白かったのはドクター・フィッシュの体験。人の皮膚の 角質を食べるそうで、手を入れるとワッと集まってきます。 子供たちが離れないので、ペンギンショーが始まってか らわざわざ戻り、みんながいない隙にパチリ。 家内の手 そんなに角質が? 越前クラゲアイスクリーム 甘党でも食指が動かず 1時間は以外に早くたちました。またバスに乗って東尋 坊へ。 自殺の名所?だけあって、切り立った高い崖と打ち寄 せる波は迫力満点。がけっぷちまで行って、下をのぞく と足がすくみます。いまの時代に安全対策の手すりが ないのが不思議。 しかし、観光客をよぶ気があるなら、もう少し交通の便を なんとかしなきゃダメですね。バスは1時間に1本。タクシー だと、芦原温泉駅から片道5千円もかかるそうですから。 東尋坊からバス、電車、バスと乗り継ぎ、夕方の飛行機 で帰路につきました。 海鮮料理ばかりだったので、夕飯はファーストフード店で カツ丼。おいしかった! 家に帰ってホッとしていると、近江市場で買ったお土産 が届きました。かにはもう沢山と思ってましたが、子供 たちが食べてる毛がにを少し食べるとおいしい! 来年は北海道か・・・ 我が家の旅行のモットーは「歩かず、登らず、長居せず」。 やはり旅行はレンタカー。 ]]>