夕食後の宴会はいつものように夜中まで続き、いつものようにエンドレス の会話となりました。いつもと違ったのは翌日で、1人飲みすぎでダウン。 最終日ですが、彼は長野県在住なので無理して滑ることもないのです。 東京組2人と昨夜来た友人の3人で滑り出しましたが、彼の様子が変。 彼も長野県在住で、以前は私よりスキーがうまかったのに、最近は滑り がヘタクソ。特に今回はグダグダです。学生時代は野球部のピッチャー だったのに、いまは運動もせず、ほとんど歩かず(地方の人ほど車社会 のようです)、おまけにヘビースモーカーで昨夜の飲みすぎときてるから 無理もありません。まあ、これが還暦の現実かも。 それにしても滑り方がおかしいので足元を見ると、ブーツの4つのバック ルが全開になってます。これじゃ滑れるわけがありません。何で締めない のか聞くと、またしても子供に借りたブーツだそうで、きつくて締められな いとのこと。子供の携帯に子供のブーツ。還暦にもなって・・・ 何とか2つのバックルだけ締めさせましたが、依然として滑っては止まり の繰り返し。そうこうしているうちに時間がたち、大変まずいことになって きました。 天気もイマイチ 志賀高原にある沢山のゲレンデは、みなリフトとゴンドラでつながってま すが、我々のホテルに帰るには最後にゴンドラで奥志賀の頂上に上がら なくてはなりません。半日券しか買ってないので、乗れるリミットは13時。 しかも、だれも現金を持っていないので、ゴンドラに乗り遅れたらホテルに 帰るすべがありません。 彼がこれほど滑れなくなっていたのは計算外でした。悪いことに、ゴンド ラまでのルートはちょっとキビシイ。去年までの彼なら何の問題もないの ですが、この滑りで大丈夫か・・・ 彼に「時間がないから」と何度言っても、ちょっと滑っては途中で止まって しまいます。ゴンドラまでまだまだ。時間は刻々と過ぎていきます。 叱咤激励を繰り返しましたが、こっちの声もだんだん荒がってきます。 最後の急斜面をなんとか降り、残りあと10分。 あとは緩やかな斜面なのでもう安心。と思ったら、また途中で停止。 かわいそうだけど、もう怒鳴るしかありません。やっとゴンドラの駅に到 着し、壁の時計を見たらあと4分。ゴンドラに乗ったら力が抜けました。 あとは頂上からホテルまで滑って降りるだけです。ところが、一難去って また一難。 全員がホテルに着き、着替えが終わって時計を見たら1時50分。 帰りの電車は佐久平発4時14分で、ここから車で2時間かかります。 もう昼食を食べるどころではありません。みんなあせっている時に、先ほ どの彼が靴がないと言い出し、部屋やロッカーを探し回っています。 結局、靴は彼のバックの中から見つかりました。まったく・・・です。 荷物を載せてスタートすると、ナビの到着予定時刻はなんと4時16分。 来る時の予想到着時間は正確でした。これはさすがにマズイ。さらに マズイことに、チケットの時間変更は不可なのです。 またしても時間を気にしながら、山を下る遅い車にイライラ。 こんな道だから追い越すわけにもいきません。 高速に入っても日曜だから車が多く、思ったように走れません。途中で 運転を交代し、2車線を縫うように走ってジリジリタイムを縮めました。 結果、予想外に早く到着できセーフ。もう還暦というのに、今回は時間に 追われ、胃が痛くなるスキーでした。 来年は、リフト券がシルバー割引となります。嬉しいような寂しいような・・・ ]]>