ももの話 外伝

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家内が前回のブログを見て、実家(千葉)では、桃缶といえば黄桃ではなく 白桃だったと自慢げに言いました。ただし、食べれるのは風邪で熱を出した 時だけで、味がよくわからなかったとか。とろみのある汁まで飲むのが楽し みだったそうです。 うちでは、病気の時だけ食べれたのはバナナ。当時はとっても高級品で、 それでも食べれたのは半分です。ある時、バナナを1本もらって喜んでたら、 病院に連れて行かれて扁桃腺の手術をされました。 うちは桃缶だけを食べるより、よくフルーツポンチに入れてました。でも、メイ ンは大量のりんごで、缶詰はおもに桃とみかん。豪華なときはパイナップル も入ってました。 家内が子供の頃、桃の果肉入りのネクターをよく飲んでいたそうですが、あ る時母親から、あのドロドロしたのはノリだと言われ、ショックを受けたそうで す。親の偏見は子供の夢を壊します。   うちの庭にも、以前は桃の木がありました。よく実が成ってましたが、熟すと 屋根の上に落ちてうるさい。夜中に「ドン」と音がし、びっくりして飛び起きた こともありました。実は小さく硬いので、母はよくコンポートにしてましたが、 結婚したばかりの家内は、桃を煮ているのを見てとてもびっくりしたそうです。 家を改築する時桃の木を切ることになり、母は悲しんで泣いてました。  そのコンポートを凍らせ、シャーベットとして子供たちがよく食べてました。 子供たちの呼び名は「桃の煮て凍らせたヤツ」。そのまんまです。 私は、フルーツの中で桃が一番好き(メロンは別格)ですが、高騰して買わな かった時がありました。シーズンが終わり、私が「今年は桃を一度も食べな かったなぁ」というと、ひいおばあちゃん子で一人だけえこひいきされてた次 男(当時3歳)が、「おばあちゃんと何度も食べたよ。」と得意げに言いました。 怒った私は、思わず次男の首を締めました。 その現場を、家内は見てしまったそうです。風呂場の脱衣所を開けると、そ こで二人がコソコソしてました。部屋は桃の香りがプンプン、次男の口のま わりはビショビショ。それでも祖母は、「なーんにも食べていないわよ」と。 ]]>

ももとももの葉ものがたり