訪問したのは、ここの副所長が大学の同期で、40年ぶりに再会したのが
きっかけ。大学時代は、友人の友人という関係で、直接付き合いはなかっ
たのですが、風のうわさで、大学教授となり、漢方医学の重鎮になったと
聞いていました。
3ヶ月ほど前、宇都宮で医史学会があり、そのオプショナルツアーで、彼
がうちの史料館を訪れました。それを社員から聞き、懐かしくて連絡をとっ
た次第です。あとで聞いた話ですが、彼は、学生時代に私の友人と一緒
にうちの実家に来たそうで、そんなことはすっかり忘れていました。
北里大学は、43年前に薬学部を受験したので、なんとなく場所を覚えて
ます。いまでは、医学部や病院が有名ですが、当時はまだ薬学部しか
なかったと記憶しています。昔と違い、いまでは構内に、大学、研究所、
病院と、大きな建物が沢山建っていました。
まるでオフィス街のよう
もともとこの辺は、古川という川があって、伝染病患者が集められており、
そこに北里博士が伝染病研究所を建てたそうです。その後ろ盾が福沢
諭吉で、彼が慶応大学に医学部を創設した時は、北里博士が尽力し、初
代の学部長になったとか。いや、聞いてみないとわからない話です。
学内にある、東洋医学総合研究所の展示室には、多くの生薬サンプル
や、むかし使っていた製薬道具などが展示してあります。うちの史料館に
あるのと同じ物がいくつもありました。
写真も撮らせてもらいました。東洋医学だけあって、生薬の標本が沢山。
展示のしかたでずいぶん違うものですね。
むかしの漢方学者の絵や写真。これは立派です。
帰り際に彼と別れ、北里記念室を見学しましたが、むかしの実験道具や、
コッホ博士からの手紙、遺品など、珍しいものが展示してありました。
こちらは写真がNGで、彼に同行してもらえばよかった。
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