例によってマイレージが溜まったので、年に一度の贅沢です。昨年に 続き3回目ですが、今回は栃木の叔母も連れてってあげることにしま した。亡くなった叔父の連れあいで血は繋がっていませんが、私が若 い頃から、また、我々が結婚して栃木に住んでいた時から、家内にも 優しくしてくれているのです。栃木に行くとよく三人で食事に行きま すが、考えると三人とも血が繋がっていないという不思議な関係。 旅館は昨年と違うところにしてみようと、よくテレビに出てくる民宿 を予約したのですが、やはり人気があって、やっと2月下旬に取るこ とができました。ところが、後でこの日に会合があることを思い出し ました。家庭薬経営者の新年会で、忙しい10人のスケジュールを調 整して決まった1日。今さら変えてくれとも言えず、ドタキャンする のも… そこで、急きょ日にちを早めることに。同じ民宿は取れないので、結 局去年と同じ旅館に頼みました。飛行機も変更してやれやれと思った ら、そこに例の大雪です。出発直前でしたが、旅館と飛行機を延期し てもらい、今回やっと実現しました。 足の悪い叔母を連れていくので、出発1時間前に空港に着いのですが、 昼食を買ってゲートに着いたらもういい時間になってました。何しろ、 小松行きのゲートは端の端。冷遇されてるとしか思えないほど遠いの です。 去年はここを駆け抜けました。 小松空港から三国温泉までは、バス・電車・バスと乗り継いで行きま すが、今回も昨年同様タクシーを頼みました。旅館に頼むと提携料金 で安くなり(約半額)、3人で割ればあまり変わらないのです。 小松空港は晴れで暖かい。東京はまだ雪が残っているのに、こっちは 雪のかけらさえありません。タクシーの運転手さんによると、最近ほ とんど雪が降らず、3月中旬の暖かさだとか。極寒を予想した服装で 来たので、もう暑いのなんの。 親切な運転手さんで、海が見えるように遠回りしてくれたり、景色の いいところで停めてくれたりしました。彼の話だと、我々が泊まる三 国温泉には3軒の旅館と民宿しかなく、その手前の芦原温泉が大きく て高級旅館があるそうです。でも、蟹を食べに来るなら、断然海沿い の三国温泉がいいとのこと。よかった! 旅館に着いたのはまだ4時前。急きょ日にちを変えてもらったのに、 二間続きの広い角部屋を用意してくれてました。まっ、リピーターは 大切にしないとね。叔母が我々のイビキに耐えられるか心配でしたが、 部屋が二つあって安心しました。 せっかく天気がいいので、1キロぐらい先に見える日帰り温泉に行って みたくなりました(去年は悪天候で断念)。家内も誘ったのですが、 絶対行かないと拒否られました。なので、一人で行くことに。「海岸 沿いに行った方が近いですよ」と中居さん。去年の強風と雪と波とは 大違いで気持ちよい散歩です。ところが、砂浜の歩きにくいこと。 青春ドラマの森田健作じゃないんだから… 真冬の日本海とは思えません。遠くの丸い建物が日帰温泉。 ちなみに去年の天気はこんなです 観光用のがらすきの日帰り温泉をイメージしてましたが、実際は地元 の銭湯みたいな感じで、年寄りと子供がウヨウヨ。西日は強いし景色 はたいして見えないし(一階で露天風呂も無し)、家内は来なくて正 解でした。でも、食事前のいい運動になりました。 帰りに浜辺を歩いていると、沢山打ち上げられてるゴミの中に、ハン グル文字の容器が多いのに驚きです。ここは日本海だと実感しました。 旅館に着いたら汗ばんでいて、最上階の大浴場に直行。眺めがよくて、 わざわざ日帰り温泉に行く必要はありませんでした。素晴らしい夕焼 けと日の入りも見えました。 夕日がきれい 夕飯は食事どころで。今回も昨年と同じに、越前蟹を一人一杯出す テレビ局とタイアップしたマル得コースを頼みました。 メニューは、前菜・刺身(蟹刺し)・ゆで蟹一杯・手打ちそば(なんで?)・ 焼き蟹・蟹入り釜飯・デザート。 熱い料理が熱いうちに出てくるのは嬉しいものです。特に茹で蟹は、 分解する中居さんの手が真っ赤になるぐらい熱いでした。一杯食べる のに30分かかるぐらい食べがいがありました。 メインディッシュ?のゆで蟹 越前蟹には必ずこのタグが付いてます なぜこのタイミングで蕎麦?お腹を膨らませる作戦か? 最初は少ないと思った料理も、食べ終わるとお腹いっぱい。蟹でお腹 いっぱいになるなんて、なんと贅沢。けして安くはないですが、旅費 がいらないというのがミソです。ただ、食事中になぜかバッハの同じ 曲がエンドレスで流れてるのには参りました。 三人とも食べ疲れて早めに就寝。夜はやっぱり冷えて、エアコンをつ けて寝ないと寒いです。 翌日、帰りは芦原温泉駅まで無料のバスがあるのですが、去年バスが 遅れて電車に乗り遅れたので、帰りもタクシーを頼みました。 こんな所にカニ道楽・・・なわけないか。 叔母は満足したようですが、楽しみが終わってしまったとガッカリ してました。今度またどこかに連れて行ってあげましょう。 ]]>