町史をデジタル化したことによって、全国、全世界中の 人々が見ることが出来るそうです(見るかどうかは別)。 栃木県内では一番早い取り組みで、全国でも上位だそう。 その中には当社の歴史の資料もあるので、記念講演を聞 きに行ってきました。 当日は図書館の前にずらっと模擬店が並んでお祭り騒ぎ。 野菜や果物、洋菓子販売などいろんなお店があり、地元有 志で作るソバもありました。一万燈祭もこのぐらいお店の バリエーションがあるといいんだけど・・・ 講演は、町長の挨拶から始まりました。 町長によると、高根沢町の図書館の本の貸出は、年間1人 平均14.5冊と県内一位だそうで(最低市町村は0.7冊)、 毎年3千万の予算をとっているのだとか。その運営を民間 に委託していると聞いてビックリ。わが郷土は進んでるん ですね。 次に、スクリーンに画像を投影しながら使い方の説明が。 高根沢図書館のホームページの左下の「高根沢町デジタル 歴史資料」をクリックすると、なんといきなりウチの明治 時代のポスターや古文書の写真が出てきます。 ふつう写真はPDFという形で載せるのが一般的で、拡大 するとピンぼけになるそうですが、この写真は3Dで撮影 してるので、拡大してもお母さんの着物の柄や救命丸の パッケージの絵まではっきり見ることが出来ます。 ポスターの右隣にある土器は、高根沢で出土したもので、 3Dで360度から見られ、ふつう見れない底の方まで見る ことが出来ます。今後は、ウチの史料館にある資料も随 時載せてくれるとのことでした。 その土器を3Dプリンターで立体的に再現。なんと50万 かかったそうです。 次に、図書館振興財団理事長の話があり、歴史資料公開 の意義を唱えてました。たとえば、高根沢には豊臣秀吉の 太閤検地の資料が残っており、現存するのは全国でも珍し く、これを発信できる意義は大きいと。しかし、この太閤 検地によって、領主の宇都宮家が取り潰しになったのです から皮肉なものです。 理事長が、全国の自治体で講演する資料にもウチのポスター が載っていました。 ウチのポスターの話になり、標語の「いぢをやく」という 言い方は栃木弁だそうで、それがそのまま栃木から発信し ていたのは非常に面白いと言ってました。 でも内緒ですが、後で調べたら東京の方言らしい・・・ 最後に、歴史家の先生の話がありましたが、これも半分は うちの話。口の悪い先生で「ネズミのフンみたいな丸薬を 金箔で包んだのは凄いアイデアだ」と。なんだか、褒めて いるのか、けなしているのか・・・ このデジタル化しかり講演しかり、なんかウチのためにして いただいたようで、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 「町長がいいねと言ったから、9月27日はデジタル記念日」 ]]>