11時に観艦式が始まりました。観閲部隊の先頭は我々が乗るむらさめ。 後ろに本番のとき総理が乗る観閲艦「くらま」以下5隻の護衛艦が続 き、並行して観閲付属部隊の6隻が進みます。 観閲部隊。 後ろを見ると、真っ直ぐ一列になっているので、くらま1隻しか見え ません。道のない洋上でこれを行うのはかなりの高等技術だそう。 写真は残念ながら一直線になる直前。 しばらく進むと、いよいよ反対側から観閲を受ける艦艇がつながって きました。 受閲艦艇部隊 こちらは本物 イージス艦を先頭に、4隻の護衛艦、ヘリ空母、潜水艦、掃海艇、補 給艦、輸送艦、ミサイル艇、上陸用のホバークラフトなどが続き、 一隻一隻説明してくれます。艦上に乗組員が正装で整列し、観閲艦の 前に来ると一斉に敬礼。 最後に、アメリカ、オーストラリア、韓国、フランスなどの祝賀航行 部隊が続きました。 なにかと話題のイージス艦。北の弾道ミサイルにはこの艦が頼みの綱。 最新のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」。例によって大人の事情で 死んでもヘリ空母とは言えません。友人が以前見学会に行ったら、試 乗した甲板のエレベーターが動かし過ぎて壊れたそう。大丈夫かなあ。 3隻の潜水艦。日本の潜水艦の建造技術はすごいらしいです。 輸送艦。甲板に搭載した車両が見えます。 波しぶきをあげて進むホバークラフト。3・11のときは輸送艦と共 に、救助や補給に活躍しました。水陸両用です。 ヒットエンドランのミサイル艇 外洋には向かないでしょうが、沿岸の防衛には最適でしょう。 以外に垢抜けた外観の韓国駆逐艦。同じ横須賀港から発信しましたが、 自衛隊の軍楽隊はこの艦が出てから旧海軍の海軍行進曲を演奏し始め たそうです。気を使ってるんですね。 次に空から哨戒機や哨戒ヘリの編隊が続き、航空自衛隊のジェット 戦闘機も轟音をたてて飛来してきました。 受閲航空部隊 目標地点に到達すると艦艇の列はUターン。列を乱さずこれが出来 るのは、日本の海上自衛隊だけだそうです。前にNHKで放送してた 「坂の上の雲」の海戦シーンを彷彿させました。 再び先ほどの受閲舞台とすれ違い、先頭艦が祝砲を1発、3隻の護衛 艦が同時に方向を変える行動をしたり、潜水艦が潜航、浮上を行い ました。 先頭艦の砲塔がこっちを向いてます。同乗している一般の人はうる さかったでしょう。 また、対潜哨戒機が対潜水艦用の爆雷(実弾)を落としたり、 ミサイル防御用のフレア(火の玉)を落としたりと実戦さながら。 ミサイルは熱源を追って飛んでくるので、こうして火の玉を落とし て目標を惑わせるそうです。 最後に、航空自衛隊のブルーインパルスが上空でアクロバット飛行 を行いました。そばにいた上級士官が「いつも空自さんに美味しい ところを持っていかれるんですよ」とぼやいていました。 すべてが終わり帰投となりましたが、これから港までまた2時間かか るので大変です。その間飽きさせないように、海自のブラスバンド が演奏したり歌を歌ったりとサービス精神いっぱいでした。 やっと港の入口までくるとここで足止め。海自の入港は時間通りな のだそうなのですが、アメリカの軍艦がそこに割り込んで入港して くるんだそう。改めて日本は戦争で負けたんだと思ったりして。 結局1時間ほど待たされ、やっと桟橋に着いたころにはもう日没。 朝と同じように、また全員で国旗降納の儀式を行ってました。 ほぼ10時間艦上にいましたが、興奮してたので船酔いはしませんで した。でも任務とはいえ、毎日海上で訓練するのは大変でしょう。 隣に着いたイージス艦。こうして見ると巨大です。 陸に上がり、お腹も空いたので横須賀名物の本場のハンバーガーを 食べに行きました。タクシーで10分ぐらいのところが繁華街。 裏通りに入ると、米兵目当てのアメリカンなお店が並んでました。 もっと華やかと思ったら以外にひっそりです。 ネットで評判のお店に入り注文。本場の(?)ハンバーガーを美味し く食べました。 海上自衛隊の護衛艦は1隻1千億前後、潜水艦は1隻5百億など気の遠く なるような建造費ですが、乗組員の厳しい訓練があればこそ、その 機能が果たせる訳です。きょうはその一端を見ることができ、日本 の安全が守られてることを実感しました。 お土産はレトルトの海軍カレー。 後日談 軍艦好きの友人にこの話をしたら、彼も観艦式に行きたくて友達と 沢山応募ハガキを出したのに当たらなかったととても羨ましがって ました。 ]]>