小学生の見学

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この時期必ずあるのが地元の小学生の宇津薬師堂・史料館見学。
学校の教科書の副読本に、地元に貢献した企業としてうちの歴史が載
っており、授業の一環として5校が見学に来るのです。

 

大変光栄なことですが、授業の都合か11月の前半に集中するので案内
が大変。私も史料館担当として案内役となり、1日最大6回(1回50分)
説明しましたました。終わるともうグッタリです。

 

1回15人程度に別けますが、説明を聴くとき、一番前でかぶりつきで
一生懸命ノートを取っている子、時々お喋りしながら聴いてる子、
ノートも出さずに聞いていない子など様々。いろんなことを言ってく
る子がいるので、自制心の修行の場です。

 

「むかしの救命丸は一粒いくらしたと思う?」と質問すると、必ず
「1億円」とか「1兆円」とか突飛なことを言う子がいます(正解は
5万円)。私もだんだん疲れてくると、思わず「その値段で買う人
いると思う?」とか言ってしまったりして・・・反省。
逆に、予習して来た子に「5万円!」とか図星されるとビックリです
(ホームページに載っています)。

 

あと、「豊臣秀吉知ってる?」とか、「徳川家康知ってる?」とか
聞くと、何でも「知らない!」と茶々を入れてくる子がいます。
そんなときはみんなに「知ってる人!」と聞くと、「ハイ」「ハイ」
「ハイ」と返事が来るので、その子はおとなしくなります。

 

質問で「会長さんの名前を教えて下さい」というのが何人かいました。
うちは16代まで「権右衛門」という名前を継いでいたので、私もそう
だと思っていたのかな。

 

全校ともに町所有のバスで来ますが、運転手さんは毎回同じ人。
私が入口の樹齢300年の松の説明をしていると、そばに来て「私は全
国に行くけど、こんな立派な松は見たことない」とか、「宇津救命丸
はね・・・」とか話が始まります。
今度代わりに説明してもらおうかな。

 

子供相手に疲れますが、帰り際に「楽しかったー」とか、「もっと
いたかった」という声を聞くと嬉しくなります。バスに乗ってからも、
みんないつまでも手を振ってくれました。

 

次はまた1年後です。

 

 

秋の風景・出来事