お盆前後の約2週間、ほぼ毎日外で働いていたので、妻と骨休めの
慰安旅行に行ってきました。
場所は、ずっと前から行きたかった、美ヶ原高原のホテル。
標高2000mにあって、雲上のホテルとも呼ばれています。部屋数は
40室ぐらいだと思いますが、その景色と星空の素晴らしさから大人
気で、年間を通してほぼ満室という盛況ぶり。HPの空き室状況を見
ても、ひと月に1~2室空いているかどうかです。
みんな半年前に予約するのだとか。
だから、空き状況をよく見てて、キャンセルが出たらすかさず予約
しないと。その中でも3人部屋は空きが出やすいようです。ある日
見ていたら突然空きが1部屋あり、急遽妻の妹を誘って3人で行く
ことに。妻の妹は彼女が中学の頃から知っていて、2年前に伴侶を
亡くしたので、最近よく旅行に誘うのです。
山の旅行は天気も重要。とくに標高の高い宿だから、雨はもちろん、
曇でも雲の中で何も見えないでしょう。
じつは6月末に1度予約していました。天候不順の時でしたが、奇
跡のように当日と翌日は晴れの予報。これはラッキーと喜んでいた
ら、旅行の2日前に世話になっていた叔母の具合が突然悪くなり、
旅行どころでは無くなってやむなくキャンセルした経緯があります
(その後叔母は回復しました)。
今回も2週間前ぐらいから天気が気になってましたが、曇・晴・曇
と刻々と変わっていきます。
いよいよ前日、予報では明日の午後から曇のち雨で翌日は晴。
まあ、よしとせねば。それに山の天気なんてあてになりません。
行きと帰りを別のルートにし、行きは上信越道の佐久から。
途中晴れ間も見えましたが、山の方は雲がかかっています。昼に突然
どしゃ降りになり、気持ちが落ち込んで来ました。
ところが、ビーナスラインを通って美ヶ原高原に向かうと、雲が切
れて青空が見えてきました。「日頃の行いがいい」とは口が裂けて
も言えませんが、暑い日も寒い日も掃除している薬師堂のお薬師様
のご加護かもしれません。
ホテルは国立公園の中にあるので、車は手前の駐車場に停め送迎
バスで行かなくてはなりません。歩いても行けるそうですが、1時
間と聞いて迷わずバスを選択。他のお客さんは、服装からして山歩
きをする気満々です。
きれいな草原の中の牧場を通り、いよいよホテルへ。
案内された部屋の窓から、最高の景色が見えました。
みんな外に散策に行くようですが、我々はお風呂へ直行。おかげで
お風呂はガラガラでした。
無料の貸切露天風呂にも入りました。
湯上りに屋上へ。360度の景色が楽しめます。
元はこんな山小屋だったそうです。
夕飯の後、シアタールームで美ヶ原高原の四季を上映するとのこと
でしたが、老人3人は疲れてパス。星空の鑑賞会は、残念ながら
曇りで中止でした。
夜中にお風呂に行くと、白いカーテンが引いてあるかと思うぐらい
厚い雲がかかっていました。夜でよかったー。
翌朝、見晴らし台までバスで連れて行ってくれるとのことで、6時
に起床。窓の外に雲海が見えます。
6時半にバスは出発し、狭い坂を上って目的地に。そこから200m
ぐらい歩き、見晴らしのいい岩場に。
天気は快晴で、雄大な景色が広がっていました。黒部のどしゃ降り
の無念が晴らせた感じです。
バスを運転していたホテルの人が親切に山々を解説してくれました。
左は富士山から真ん中は上高地、右は黒部の山々まで見えます。
ホテルに帰って、大浴場の露天風呂へ。またもやガラガラで景色
が凄かったです。
朝食後、周りを散策し、景色を惜しみつつまたバスで駐車場へ。
景色もさることながら、明るいスタッフの親切な対応で、この
ホテルの評価が高いのもうなづけました。
帰りは霧降高原を抜け、諏訪湖経由で中央道へ。
霧降高原は若いころよく来ていたので懐かしいです。
ホテルは気温が19度ぐらいだったのに、下に降りていくほど、どん
どん気温は上ってきます。その差15度!
諏訪湖といえば、先日友人が湖畔のホテルに泊まったとき、目の前
で花火が上がって凄かったとのこと。夏は毎日10分ぐらい上がるそう
ですが、8月15日は大花火大会があるのだとか。来年の予約はもう満
室で、友人はキャンセル待ちの予約をしたそうです。
それを聞いて私もホテルに電話したら、スタンダードの部屋が55万
円と聞いて絶句。もちろん、私も友人もやめました。それでも満室
というから価値観は様々です。
今回の旅行は予想外のいい天気に恵まれ、最高の骨休めになりました。
というか、予約が出来たこと自体ついていました。
まだ暑さが続き、雑草もまだまだ伸びそうです。幸運のお礼に、また
薬師堂の草刈りを頑張らなくては。