先日の週末、大学時代からの友人5人で旅行に行く予定でした。
どこに行くかですったもんだの末、百歳になる母上の面倒をみて
いるT君の家からなるべく近い長野県の蓼科にしようと宿を決め
ました
私ともう一人は東京から新幹線で行き、長野県の佐久平駅で車で
来る組と合流することに。
えきネットで予約するとチケットレスで乗れますが、昭和の人間
は紙じゃないと安心出来ません。出発2日前に駅で発券しました。
その帰り道、運転してると友人から電話が。ハンズフリーで出る
と慌てた声で
「T君が亡くなった!」と。
えっ?・・・・嘘だろ!!・・・・
T君の義理の弟S君からLineで連絡が来たそう。同じ仲間のS君は、
T君の妹と結婚したのです。急いで自宅に帰りLineを見ると、今日
自宅で亡くなっていたのが発見されたのだとか。
まさに青天の霹靂。とても信じられません。
彼は苦手だったLineがやっと出来るようになり、最近はグループ
Lineにも参加するようになりました。亡くなる5日前、阪神が優勝
した喜びのLineが来て、旅行が楽しみ、ビールを沢山飲みたいと
書いてあったのに・・・
旅行に行く直前。こんなことってあるんだ・・・
T君S君を含めた4人は、父親がわれわれと同じ薬科大の同級生で、
それが縁で付き合いが始まりました。とくにT君とは、薬剤師国家
試験を受けないという彼を説得し、うちの田舎で特訓してめでたく
二人合格した仲でした。
当然旅行はキャンセルです。
しばらくしてお通夜と葬儀の日取りが決まり、葬儀に行くことに
しました。するとS君から、長野の方ではお骨にしてから葬儀を
すると聞かされました。えっ!それでは葬儀に行っても会えない・・・
それならと、葬儀ではなく明日の日曜に会いに行こうということ
になりました。降りる駅は旅行へ行くはずだった同じ佐久平駅。
キャンセルしたり取り直したり、もうドタバタです。
結局、旅行に行くはずだった全員で会いに行くことになりました。
旅行を楽しみにしていた彼に、美味しい食事を食べさせ、ビール
を沢山飲ませてあげたかった。まだまだ元気でいて欲しかった。
残念なことは沢山ありますが、せめて阪神の優勝が見れたのが慰
めです。
眠るようなおだやかな顔の彼に、最後に会えてよかったです。