原鉄道博物館は、世界的に著名な鉄道模型製作・収集家の原 信太郎氏個人が 所蔵する鉄道模型が展示してあり、館内には世界最大級の鉄道ジオラマ(鉄道 模型的にいうとレイアウト)が設置されています。普段は撮影禁止ですが、10月 14日の鉄道の日を記念して、この日はジオラマのみ撮影OKとのこと。 家内は「1人で行ったら?」と、行くのを渋ってましたが、「ドライブがてらに」とか、 「ラーメン博物館に寄ろうよ」とか、なんとか口説き、最後は、「ブログに載せるの に、写真が撮れるのは今日だけだから」。それでやっとOKを取りつけました。 女性は、限定に弱い? 家内は、よきブログの理解者でもあります。 久々の横浜で、しかも古いカーナビ。どんどん新しくなるウォーターフロント周辺 は、まったくの不案内です。そこで、家内のスマートフォンの出番。ただし、曲が り角しか表示されないので、どこを曲がるんだと大騒ぎ。何度か道を間違え、 Uターンを繰り返してやっと目的地に着きました。 場所は、横浜みなとみらいの横浜三井ビルディング2階です。 大きなビルのワン フロアを占めていて、思った以上の広さ。観光地のテディベアミュージアムとは、 規模が違います。働いている人の数を見れば、どう考えても個人の経営とは思 えません。あとで調べたら、三井不動産が運営しているそうで納得。 博物館へ行く専用エレベーター 入り口も立派です。 鉄道模型は、小さいものは1/220のZゲージから、大きなものは1/32のOゲージ までありますが、原氏のコレクションは最も大きいOゲージ。1両5~60センチの 大きな車両を6,000両保有しているというから驚きです。この博物館には、そのう ちの約2,500両を収蔵しているそうですが、残りの3,500両はいったいどこに? 博物館に入ると、さっそく沢山のコレクションが展示されてます。ほとんどが、蒸 気機関車から電気機関車へ移行する時代のヨーロッパ・アメリカを中心とした車 両で、自作の車両もかなりあるとか。氏は、東工大を卒業し、コクヨでずっと技術 畑を歩まれたそうですから、その技術の高さもうなづけます。子供の頃に作った 車両が展示してありましたが、やっぱりセンスが違います。 館内の奥には、巨大なジオラマが出現。約310平方メートルの面積に、ヨーロッパ の街と山が再現され、この上をコレクションの鉄道模型が走行しています。通常、 このたぐいの施設は、メンテナンスのために運転時間が限られていますが、ここ のスゴイのは、一日中動かしていること。それは、消耗の激しい車輪とレールを、 耐久性のある鉄製に変えているからだそうです。 すでに、たくさんの親子が写真を撮ってます。私も負けじとカメラを向けましたが、 走っている車両を撮るのは難しい。 マニア垂涎のターンテーブル。この日は動いてませんでした。 古い街並みが渋いです。 なんだかんだ言ってた家内も、一緒に写真を撮ってましたが、私のためにベスト ポジションの場所取りもしてくれました。定期的に照明が変わり、夕方から暗く なって街に灯りが灯り、夜の情景を再現してました。 全景と夕焼け。奥行きは30mはあるかも。 写真もたくさん撮り、いい加減飽きてきたので、博物館を出てショップに立ち寄り ました。おみやげ店かと思ったら、そこは天賞堂のお店。実は、宝石で有名な 銀座天賞堂は、鉄道模型も作っているのです。その値段は、機関車1両30万 以上!客車も入れたら、一編成で5~60万になります。まさに宝石並み。 ここで、記念に30万の機関車を買って帰る人っているのかなぁ。 さて、夕飯の時間にはまだ早いし、これからラーメン博物館に行くのもしんどいし。 結局、東京に帰って食べることになりました。二人の一致した意見は、池袋東武 デパート内にある古奈屋のカレーうどん。牛乳の入ったカレースープで、初めは抵 抗ありましたが、一度食べたらクセになって。 せっかく横浜に来たのに、食事は東京? ま、ウチじゃよくある話しなんです。 最後に穀米を入れて食べるとなお美味しい。 ]]>