商談のため九州に行くことになり、今回は安さで評判のスカイマークで行くこ とに。 空港に着くと、同行する部長はまだ来ていませんでしたが、カウンターへ予 約したチケットを受け取りに。すると、二人揃わないと二人分の発券は出来 ないとのことで、仕方なく自分の分だけ受け取りました。「じゃあ、自動チェック イン機は、どうやって二人揃ってると見分けるんですか?」と突っ込みたくな りましたが、偏屈じいさんと思われたくなかったのでやめときます。まさか プリクラみたいに、カメラの前で二人並んで写って認証する訳じゃ・・・ 運賃が安い分、機内ではビデオも音楽も飲み物のサービスもありませんが、 そんなのは気になりません。ただただ安全に着いてくれれば・・・ 2時間 のフライトのあと、福岡の上空へ。福岡空港は、博多の市街にありま すが、窓から地上を見ていると、なぜか市街を越えて再び海へ出てきます。 そのとき、「本機は着陸の条件を満たしていないので、着陸をやり直します」 とのアナウンスが。 着陸の条件を満たしていない!?・・・それって、車輪が出ないとかのトラブル ってこと?そういえば、以前整備のことで警告を受けてた会社はどこだっけ? ふと、格安航空会社への不安が頭をよぎりました。テレビのニュースに出て インタビューを受けたらなんて言おう・・・なんて思ってたら、再びアナウンス で、滑走路上に鳥の死骸があって、いま片付けているとのこと。な~んだ。 現地で専務と合流し、商談に向かいました。到着が20分以上遅れたおかげ で、昼食抜きです。 商談が終わり、帰りの飛行機まで時間があります。せっかくなので、以前か ら行きたかった、鳥栖にある「中富記念くすり博物館」へ寄ることにしました。 ここは、久光製薬の創業145周年記念に、この地方の田代売薬の功績を残 そうと創られたそうです。ここに来たかったのは、会いたかったのがいるの です。 建物は、イタリアの有名な彫刻家が設計したそうで、シンプルでおシャレな外 観です。館長とうちの専務が顔見知りで、館長自ら案内していただきました。 入口正面には、その彫刻家の創った巨大なレリーフがありました。相当お金 かかってます。 驚いたのは、一階にある19世紀末のイギリスの調剤薬局。ロンドンにあった 建物をそのまま移築したそうです。ここで組み立てるとき、日本の大工さんは 大変苦労したのだとか。置いてある薬も、劇薬以外はほとんど持ってきたそ うで、ストッキングまでありました。ドラッグストアのはしりかも? 写真撮影はNGですが、特別に許可をいただきました。 大きすぎて写真に入りきらないので、いただいた本から全景を。 二階には、むかしの製薬道具や、配置薬の資料が展示してあります。 変わったザルの製丸道具。丸剤の核になるタネを入れ、ザルを回しながら原 料などを加えて丸剤にするという、この地方独特の製法だそうです。 むかしの薬舗。やはり人形があると見栄えが違います。 整然と展示されている館内。 薬の神様の神農様。 うちには3体あります。勝った! でも、なんか西洋風な感じが・・・ この気持ち悪い像は「白澤」といって、中国から伝わった病気よけのお守り 原料のコーナーに、会いたかったのがいました。以前うちで所有していたジャコ ウジカですが、ある人を介してここに寄贈されました。日本に数体しか無い非 常に貴重な剥製ですが、当時管理するのが大変でした。いまは、手入れも行 き届いているようで元気?そうでした。 珍しい馬宝石。馬の胃や腸に出来た結石で、夜泣きや神経痛に効くそうです。 久光製薬といえば貼り薬のサロンパスですが、創業当時は胃腸薬のメーカー だったそうです。 ここがやっぱり九州だなと思うのは、奇応丸の看板はあるけど、救命丸の看 板がないこと。奇応丸は救命丸と同じくらい長い歴史が長く、関西から西に 強いのです。 館長さんの熱心な説明に、あっという間に時間が過ぎました。今度は急がな いと飛行機に間にあいません。せっかく博多に来たのに、結局食べたのは コンビニのおにぎり1個だけ。いくら日帰りとはいえ・・・ 飛行機は、機材の都合で10分遅れ。今朝の遅れが尾を引いているようで、 これが格安航空会社のウイークポイントでしょうか。。 今回の自分へのおみやげは、あまおう苺のキットカット ]]>