お盆休み中は、一万燈の準備で精魂尽き果て、実家で脱 け殻のようにぐったり過ごしてました。でも1日だけ、前 から行きたかった尚仁沢湧水に行ってみることに。 ここは名水百選に選ばれた湧き水で、実家から40キロ ぐらいの距離です。最近は、近くの国有林の一部が放射 性指定廃棄物最終処分場の建設候補地として選定された ことでも話題になりました。 私の車のナビは古いので、ヤフーのアプリのナビを使っ てみました。渋滞情報のVICSまで付いてて無料です。 最新の地図で見られるし、グーグルもサービスを始めた そうですから、そのうちカーナビが売れなくなるのでは・・ 携帯電話で腕時計が売れなくなり、スマホでカーナビが 必要なくなる。便利な時代になりましたが、経済的には どうなんでしょうか。 国道4号線から矢板市の手前で左折すると、だんだん小 高い山が見えてきました。途中、道の両側に大きなお屋 敷群が連なる場所を通りました。なぜここだけ立派な家 が集まっているのかナゾです。 塩谷町に入ると、いろんなところに「最終処分場反対」の 看板が立っていました。コストがかかっても、どこかの無 人島に造るわけにはいかないのでしょうか。 しばらく山を登ったり下ったりして、尚仁沢湧水の駐車場 に着きました。じつは家内には言ってなかったのですが、 HPによるとここから30分ほど歩くのです。最初にそう言 ったら、絶対行かないと言うでしょう。何しろうちの家訓 は「ドライブ行っても歩かない」です。家内は、もっと近 くまで車で行けるはずだと言い張ってましたが、諦めて歩 くことに。 道の入口に[熊に注意」の看板が。そんなの聞いてないよー。 生き残るには、熊から見てどっちが美味しそうか・・です。 普通の舗装路を登って行くとダムが有り、道が狭くなって ました。どんどん進むと吊り橋があり、なんかそれらしくな ってきました。 すると、いきなり行き止まりの看板。 「なんで?」。途中分かれ道なんて無かったはずですが・・・ 吊り橋を戻ったところで、林の中にガケを登る急な道を発 見。退化した足を持つ我々には厳しそうですが、グズる家 内をなだめて登ることにしました。 登ったと思ったら、思いっきり下り。 2つほど丘を超え、やっと川が見えました。しかし、まだ かなりの川幅。この川の源となるとだいぶ先のようです。 青森まで行かなくても、奥入瀬渓谷の気分が味わえます。 帰りの人にあとどのぐらいか聞くと、あともう少しとのこ と。川に沿ってしばらく登って行くと、また急な坂。 そこでまたすれ違った人に尋ねると「あと30分ぐらい」 と。エーッ、どっちが正解? HPには駐車場から30分と 書いてあったのに。 それを聞いた家内が、ここで待ってるから1人で行って 来てとグズりだしました。久々に結婚前のようなワガママ。 「孫を連れてる老夫婦もいるんだよ」と励まし、また歩 き出しました。 山道で人とすれ違うと、見ず知らずなのに自然と「こん にちは」と声をかけたり、かけられたりするから不思議。 1人だけ無視した若者がいましたが、それが違和感を覚 えるぐらい。「指名手配の犯人?」なんて思ったりして。 しばらく歩いて私もグロッキー。もう諦めようとしました が、もう一度人に尋ねると「もう少し!絶対行った方が いい」と言われ、最後の力を振り絞り、丘を登って行きま した。 上に着くと周りの景色が一変。いろんな方向から水が流れ て集まっています。不釣り合いに立派な橋を渡ると、もう すぐそこ。 駐車場から30分というのは不動産広告なみ。結局、片道 50分はかかったでしょうか。やっと源泉に到着。 みんなが屈んで源から水を汲んでました。みんな500mm のペットボトルに汲んでいるのに、我々が持ってきたのは 2Lのホームサイズ2本。どんだけ欲張り? 水の中に手を入れると、冷たくて手が痛くなります。2本 汲むのが大変でした。水の味は・・美味しい・・のかな? 2本持って帰るのが大変なので、1本は中身を捨てました。 帰りは案外スムーズ。ただし土がぬかるんで滑るので、下 り坂は要注意です。やっと舗装道路に出ると、家内の買っ たばかりの靴はドロドロ。通販で買った安物ですが。 駐車場に戻って車に乗り、お昼を食べようともっと先へ。 もう少し行くと鬼怒川温泉でしたが、結局何もなく、来 た道を引き返しました。それからお昼を食べる所を探す のが大変。 途中にあった「定食」の看板の店は、入口のメニュー がお寿司しかなく止めました。なんで定食? ネットで調べると、近くにイタリアンレストランがある というの行ってみるとゴルフ場の中。しかも満席でダメ。 仕方なく氏家まで戻り、有名な餃子を食べようとしたら 今日はお休み。結局、国道沿いの蕎麦のチェーン店で食 べました。 お昼で帰るつもりが帰ったのは3時過ぎ。さらにぐったり 疲れました。 持って帰った水は結局飲まず、墓参りのときに使いました。 ]]>