最近の医薬品の製造はどんどん自動化され、極端 な例では原料を入れるだけで、製剤から箱詰めまで 完全自動で出来上がるものもあります。 しかし、宇津救命丸は製造工程が複雑なため、各 行程ごとにほとんど手作り状態で、長い時間をかけ 丁寧に作られています。 まず仕入れた原料の生薬は、試験室で検査したのち、 自動洗浄機で泥や汚れを洗い流し、乾燥させます。 洗浄機 生薬の原料は粉末で仕入れたほうがもちろん簡単 なのですが、赤ちゃんが飲む薬として万全を期する ために、採れた生薬そのままの形で仕入れ、工場 内で検査し粉末にしています。 粉砕機 粉末にして混合した原料は、粘り気を出すために餅 米を加え、攪拌しながら蒸します。ちょうど餅つきの 餅のような状態になったら製丸機にかけます。 餅状の原料を2本のローラーの間に通すのですが、 片側のローラーに細い溝が切ってあり、その溝に埋 まった原料を爪でかきとると小さなサイコロ状になり ます。それを機械で丸めて丸剤にするのです。 製丸機 出来上がった丸剤は乾燥し、何回も選別して真球 に近いものだけを残します。それを回転する容器に 入れ、シロップと薄く延ばした銀箔を入れて混ぜると、 あの銀色に輝く小さな粒が出来上がります。 包装機 出来上がった丸剤は数日間乾燥し、再び選別して きれいに仕上がった銀粒だけを残します。 もちろん、形が多少いびつでも、銀箔がきれいに 付いていなくても、薬としての品質に変わりはない のですが、そこは当社のこだわりです。 たぶん銀粒の精度と仕上がりは日本一ではないか と自負しています(自画自賛). 最後に試験を行い、パスした銀粒は計量して瓶詰 めされ、箱詰めして製品となります。 文章にすると簡単ですが、その工程ごとに検査・ 試験を行うので、原料から製品に仕上がるまでに 約10日間近くかかります。 いかに宇津救命丸が丁寧に作られているかが おわかりいただけたでしょうか? ]]>